更新の際に構造を変える事があります。 構造を変えるとアドレスが一から再配分されますので
ブックマーク等でお気に入りのページに飛んだ際に、目的と違うページが表示されることがあります。
その場合は画面一番下の [ TOP ] からトップページへ移動して、トップページから
目的のページへ移動してください。 お手数ですがよろしくお願いいたします。


ドライヴィング理論

(03) 4駆ってアンダーステアなの?
【問】 4駆ってアンダーステアなのですか?
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
【答】 4駆がアンダーステアなのではありません。
 アンダーステア特性になる重量バランスで、オーバーステアになるような細工をしていないからアンダ ーステア特性なのです。

 前項を読んで頂ければ、アンダーステア/ニュートラルステア/オーバーステアの本来の意味、およ びモータースポーツにおける解釈が御理解頂けると思います。

 重量配分からアンダーステア特性になるクルマであっても、前後輪のタイヤサイズを変えるとか、リア タイヤの求心力が出ないようなサスペンションの設計にするとか(スタビライザーを含む)、アライメント を調整するなどすれば、オーバーステア特性にもアンダーステア特性にも変更できます。
 前輪を駆動するからアンダーステア。
 後輪を駆動するからオーバーステア。
というのは間違った認識なのです。

 ここまで読んでちゃんと理解できた人なら、必ず疑問が浮かぶ筈です。
 「FFは前輪を駆動する。
 FR(MR/RR)は後輪を駆動する。
 駆動力は摩擦円の縦方向のグリップ力を消費するので、横方向のグリップ力がベクトル計算で減る。
 したがって、前輪を駆動すれば、旋回中に前輪の求心力が低下。
 後輪を駆動すれば、旋回中に後輪の求心力が低下する。
 ヨー運動は前後輪のヨーモーメントの差。
 [ヨーモーメント]=[求心力]−[遠心力]
 ならば、前輪を駆動すれば、ヨー運動が過小となるのでアンダーステア。
 後輪を駆動すれば、ヨー運動が過大となるのでオーバーステア。
 ・・・なのでは?」と。
 そうです。
 その理屈で何も間違ってはいません。
 ただし、それは駆動力を与えるという操作に因って、アンダーステア やオーバーステアが生じたのです。
 クルマの特性がオーバーステアやアンダーステアだという意味ではありません。

 前輪駆動車でも、旋回中に軽い制動を掛ける(エンジンブレーキを含む)と、フロントへ荷重移動する 事に因って、前後タイヤの摩擦円の大きさが変化します。
 その摩擦円の大きさの変化に因って求心力に差が生じて、ヨー運動が過大になります。
 これは紛れも無いオーバーステア(ただし、モータースポーツ用語としての解釈)です。

 後輪駆動車でも、横Gの弱い旋回中に中途半端な駆動力を与えると、リアへ過重移動する事に因っ て、前後タイヤの摩擦円の大きさが変化します。
 その摩擦円の大きさの変化に因って求心力に差が生じて、ヨー運動が過小になります。
 これは紛れも無いアンダーステア(ただし、モータースポーツ用語としての解釈)です。

 つまり、たとえ基本特性がアンダーステアであろうとオーバーステアであろうと、ドライバーの操作次第 でオーバーステアにもアンダーステアにもなるのです。
 適切でない操作に因って生じたアンダーステアやオーバーステアの現象は、そのクルマが本来持って いる特性を定義付けるものではありません。

 では、何故、「4駆はアンダーステアだ」という概念が蔓延るのでしょうか?
 それは、上述のような、駆動力を与えた際のヨー運動の変化をステア特性と取り違えているからで す。
 しかも、取り違え方が「過大な駆動力を与えてリアタイヤが横滑りする のが、オーバーステア。  それ以外はアンダーステア」という無 茶苦茶な勘違いです。
 せめて、「過大な駆動力を与えてリアタイヤが横滑りするのが、オーバーステア。  過大な駆動力を 与えてフロントタイヤが横滑りするのがアンダーステア。  リアタイヤもフロントタイヤも横滑りしないで 旋回半径が大きくなるのがニュートラルステア」だと思っているのであれば、当らずとも遠から なのですが・・・
(なお、その解釈に従った場合、「4駆はニュートラルステア」ということになります)


トップへ
戻る
前へ
次へ