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PS2・PS3感想文

エモーショナル・ドライヴィング・タイプS
「エモーショナル・ドライヴィング・タイプエス」

□ポリゴン3Dレースゲーム
■スクエア社のPS2参入第1弾。 ファミコン時代から久しぶりの正統レースゲーム。
★ネジコン対応

×:凄いわ、コレ。
 こんなもん売るのに躊躇しないスクエアと云う会社を尊敬しちゃうね。
 俺だったら恥ずかしくて売れんわ。
 雑誌のレビューで叩かれていた妙な挙動は、言われている程妙ではありません。
 「ハンドルを切った後、逆方向へ操作しないと直進しない」のではなく、コーナーをクリアした後もヨー 方向の動きが残っているのです。
 これは実車でも、デフロックに近いLSD付きの後輪駆動車で、雨の日にドリフト走行をすると起こる 現象です。
 クルマがじわ〜っと自転しながら直進してしまうのです。
 (しかし、それが前輪駆動車でも発生するのは出鱈目にも程があると思いますが)
 問題は実は別の所にあります。
 実はこのゲーム、アナログコントローラーやネジコンに対応しているにも拘わらず、微小操舵角の入 力を受け付けないのです。
 例えばネジコンで、操作角度90°で自車の転舵量が最大になるように設定したとしましょう。
 その環境でプレイした場合、45°位までは捻っても全く反応しません。 ひたすら直進してしまいま す。
 ところが、それ以上捻るといきなり自車の転舵量が最大になってしまうのです。
 つまり、突然フルステアになっちゃう訳です。
 フルステアですよフルステア。
 車庫入れやってんじゃないんだから・・・
 と云う訳で、ヨーの残る不自然な挙動、プラス、安物のラジコンの様な操作性・・・
 まともに道路の上を走るだけで一苦労してしまう超クソです。


×:オマケに敵車が激速。
 僅かなミスで鈍尻決定です。
 にも拘わらず入賞しない限り速いクルマは手に入りません。
 こんなもん、どないせぇっちゅうねん。


×:白内障患者の視界の様に、画面全体に靄が掛かります。
 おかげで目に負担が掛かるの何のって・・・視力低下間違いなし。
 PTAおばさん達のいうのとは別の意味で、本当に有害なゲームです。



 
ENTHUSIA
エンスージア

■ドライブシミュレータ
□このジャンルでは他に比類なき王者“グランツーリズモ・シリーズ”最新作【GT4】に白い手袋を投げ つけたという、ある意味無謀な超話題作。 話題に上っただけで終わるのか、それともミリオンソフトに 化けるのか・・・
★GTフォース対応、GTフォースpro(ロックトゥロック900度)対応
★以下のレビューは、「ステアリングコントローラ【GTフォースpro】使用」、および「ドライブアシスト全てOFF」を前提にしていま す★
★G25使用可能(Hパターンシフトとクラッチは使えません)

○:【GT4P】が世に出て久しいのに、よくよく考えてみれば、【GT4P】の正規版【GT4】を除けば、ロッ ク・トゥ・ロック2.5回転のリアル志向ハンドルコントローラー【GTフォースPro】に完全対応しているクル マゲームは、皆無でした。 

 そこへ登場したのが、この【エンスージア】。

 しかも、素人から業界人まで、「リアルであるということに異論を唱え難い【GT4】」に真っ向から 「異議あり!」と挙手した問題作です。

 私にとってドライビング・シミュレーターとは、たとえゲームとして売られている商品であっても、如何に 実車の挙動を忠実に再現できているか否かが全て。 それ以外は、美麗なグラフィックも、多数の収録 車両数も、リアルなエンジンサウンドも・・・全てオマケでしかありません。  そんなドライヴ・シミュヲタ な私にとって、このゲームの製作決定の報告は、正に「両手を挙げて悦ぶべき事態」でした。
 しかし、正直な話、Gを体で感じることができないコンシューマ・ゲーム(家庭用ゲーム)において、過 剰なリアルは操作不可能な敷居の高さを生みます。  しかも、開発費や広告費その他諸々を回収し なければならないメーカーにとって、極めてニッチな『ドラテクヲタクのためのゲーム』を創る余裕がある とは思えません。  それらを考えれば、コンシューマ・ドライビング・シミュレーションは【GT4】が限 界・・・そう考えていたのです。
 期待と不安の中訪れた平成17年3月17日の発売日。
 蓋を開けて出てきた代物は・・・そのまんま、掛け値なしのリアル・ドライビングシミュレータでした。   てゆーか、「商品」として評価するなら明らかに「ヤリスギ」です。  リアルすぎて、アベレージドライバー を置き去りにしているとさえ思えます。
 クルマ趣味人として絶滅種に近いと言われている走り屋諸兄には有無を言わさず勧めます。 もちろ ん、これでも実車に至らない部分は多々あります。
 それでも、コンシューマ・ゲーム機用ソフトで平成17年3月17日現在入手可能なマジもんドライブ・シ ミュレーターは、これだけです。 比べなければ及第点以上ですが、比べてしまえば、【GT4】ですら所 詮ゲームの範疇に収まってしまうとさえ感じてしまうのですから。

 【GT4】の嘘臭さは、極言すれば「鼻の入り易さ」と「尻の収まり易さ」に尽きると思います。 ところ が、このたった2点の嘘−−−しかし、それは遊び易さのため、敢えて行なった仕様だったのですが− −−の所為で実車とは明らかに異なる動きになってしまっています。
 【エンスージア】は極めて特殊なソフトです。
 ドライビングアシストをOFFにしてしまえば、そこに虚飾もゲーム性もありません。
 運動物理学の通りにしか動いてくれないクルマ・・・ただそれだけがモニターの中にあります。 このこ とに価値を見出せるなら、即買い。 そうでないなら、クルマゲーム好きを自認する方であっても決して 手を出さない方が良いでしょう。


○:ウェット路面の挙動再現性が素晴らしい!
 このゲームをやり込めば、某漫画の雑魚キャラ“ケンタ氏”くらいの運転技術が習得可能なのではな いかと思います(笑)。
 ・・・いやマジで・・・


○:某週間ゲーム雑誌の点数評価レビューにおいて、ステアリング・インフォメーションの希薄さが減点 評価されていましたが、そいつは少々的外れだと思います。
 現行車種のステアリングの据わり感は、電子制御のパワーステアリングが作り出した偽りのインフォ メーションです。 【街道バトル】みたいにステアリング・インフォメーションが皆目得られないってのなら 問題ありですが、このゲームのステアリング・インフォメーションは極めて適切なレベルの再現だと思い ます。 てゆーか、【GT4】のステアリングインフォメーションが濃密過ぎ。 FF車のキックバックが皆目 無いってゆーのに、FR車のステアリング操作が激重な【GT4】の方がオカシイんです。


○:現実なら即廃車&大怪我を負いかねない程の猛スピードで側壁に突っ込むと・・・(実車で攻めていて、 事故ったことのある人なら、思わずニヤリとしてしまうハズ)


○:夜間走行時のヘッドライトの照らし具合が非常にソレっぽい。
 製作スタッフに現役走り屋が居るに違いない。


△:某週刊ゲーム雑誌の点数評価レビューにおいて、路面アンジュレーションの少なさが指摘されてい ました。  これに関しては確かにその通りだと思います。  アンジュレーションが激しいが故に、サス ペンションの動きとそれに伴うアライメント変化が速さに直結するため、市販スポーツモデルの性能の 評価軸として活用されるニュルブルクリンクのアンジュレーションが、このゲームでは極めて平滑なサ ーキットとして再現されており、リアルでシビアな【GT4】と比べると魅力薄だとさえ思えます。  しかし、 ここまで実車の動きを比喩無しにシミュレートしていると、現実通りのアンジュレーションの再現は、敷 居が高くなりすぎてプレイに支障が生じるのではないでしょうか?  我々が実際にクルマを運転する 際、様々な情報が体に与えられ、その情報を元に「クルマがどうなっているのか?」「路面状況は?」 「タイヤの接地状況は?」「ヨー加速度、ピッチ、ロール・・・」様々な状態を推測し、これからのクルマの 動きを予測して、クルマを操作するのです。  しかし、ゲームの場合は、前方極僅かな視野に描かれ たCGの風景と、【GTフォースpro】の反発感(=手応え)、スピーカーからの音響しか情報がありませ ん。  この僅かな情報だけを元に、アンジュレーションから生じるタイヤと路面のコンタクト変化を判断 するのは無理です。  前輪は【GTフォースpro】の反発感で再現可能ですが、後輪はどうにもなりませ ん。  【GT4】は、「鼻の入り易さ」と「尻の収まり易さ」という“嘘”を吐くことによってこの問題をクリアし ました。  だから、【GT4】のニュルブルクリンクは、アンジュレーションが激しくてもプレイ可能なので す。  しかし、もし、【エンスージア】で同じ事をすれば、少なくとも「ドライブアシスト全てOFF」でのプレ イは不可能になるでしょう。

 「アンジュレーションは嘘だけど、シミュレートは本当」、それとも「シミュレートは嘘だけど、アンジュレ ーションは本当」。  【エンスージア】と【GT4】は見解が違ったというだけなのだと思います。


×:アンジュレーションにクルマが煽られない仕様にしたため、コーナーの縁石を踏んでも挙動が乱れ ません。  高さに関係なく縁石を踏む癖が付きそうで怖い・・・


×:実車に比べて、リアタイヤが踏ん張らない。
 これは、実車のサスペンションがコンプライアンス・ステアを用いてアンダーステア傾向にチューニン グされているのに比べ、【エンスージア】ではそういった機構を再現していないからだと思われます。   しかし、PS2の処理能力を考慮すると、サスペンション構造においてブッシュの変形に因って生じるコン プライアンスステアを正確にシミュレートすることは不可能です。  適当な係数を充ててソレっぽくみせ ることもできますが、係数が固定値では、速度や路面環境が違った際に非現実的な動きになってしま います。
 オイラにしちゃ少々甘口すぎるような気もしますが、このテールハッピーは現状では致し方ないと思い ます。  PS3で【エンスージア2】が出れば、必ずや解決するのだと期待して、我慢しましょう。


×:おそらくプレイし易さを優先したが故の仕様なのだと思いますが、摩擦円の概念が荷重移動に伴う 半径の大小変化に留まっており、駆動力を多く掛けると横力が低下するという処理がされていません (されているにしても過度に抑制されている)。
 FF車で峠コースを攻めると良く分かるのですが、上りのワインディングでFF車をアクセル全開にして いるにも関わらずアンダーが殆ど出ずにグイグイ曲がって行きます。
 体感Gの無いゲームですから、これはこれで仕方の無い仕様だと理解できるのですが(それ故に、後 輪駆動車のアクセル制御も実車より遥かにカンタン)、シムを謳いながら実はゲーム以外の何者でもな い【GT4】相手に白い手袋を投げ付けた問題作なだけに、「摩擦円をキチンと再現する」程度の敷居の 高さは許されると思います。
 プレイヤーもそいうシビアさを求めてコレを買うのですし。


×:高速域からの旋回制動がオーバーステアになり容易い(これも、車両を安定化させる機構をシミュ レートしていない所為だと思われますが)。


×:砂漠コースの自動生成が馬鹿。  枝葉末節でちょこっと変化するだけ。


×:砂漠コースが妙にハイグリップ。  特に、ステアリング切り始めのヨー角加速度は、現実離れ。


×:開発費も開発期間も一桁二桁違うのですから、比べてはイケナイのでしょう。  開発者が何より実 車の挙動再現に拘ったからこそ、ここまでシミュレートできたのでしょう。  そう考えれば、コレを指摘 するのは酷だと思いますが・・・グラフィックはPS2黎明期レベルです。  【GT4】は言うまでも無く、【バ トルギア3】や【バーンアウト3】と比べても「落ちる」と言わざるを得ません。
 ただし、「プレイに支障があるほど酷いグラフィック」というレベルではありません。  『ゲーヲタ』から は手痛い批評が浴びせられるかも知れませんが、『ドラテクヲタ』がプレイする分には何ら問題ありませ ん。  実際に実車で疾る貴兄なら、購入を見合わせる理由にならないでしょう。


×:インターフェイス使い辛し。
 【GT4】のオートセーブに慣れた身に、今更いちいちマニュアル操作でセーブしなくちゃならないのは ウザイ(←怠け者)。


×:結局、本物のステアリングが取り付け可能というフォースフィードバック・ステアリングコントローラー は発売されませんでした。  【GTフォースPro】互換なら買い替えてもイイと考えていただけに残念で す。


×:PS2純正コントローラ【デュアルショック】でもプレイ可能にしてしまったが故に、グランツ信者から非 難される憂き目に遭いました。

 PS2純正コントローラ【デュアルショック】でしかプレイしたことのないヒトに どれほど言葉を尽くしても、【GTフォースpro】でのプレイ感覚を伝え ることは不可能だと思いますが、このゲームは、入力デバイスが【デュアルショック】と【GTフォ ースpro】では、評価が全く正反対になってしまいます。
 正直な話、【GTフォースpro】でしかプレイしていなかった時は、「何故、このゲームが『安易ドリフトゲ ーム』と呼ばれるのか」が理解できなかったのですが、ある日、偶さか【デュアルショック】でこのゲーム をプレイする機会がありました。  その時、私がプレイしていたのは、ドライブシミュレーションでは決し てありませんでした。 
 おそらく、【エンスージア】は本来、【GTフォースpro】でのプレイ以外を想定していなかったのでしょう。
 純然たるシミュレーションであるなら、それは当然のことです。
 しかし、それはコンシューマソフトとして許されません。
 これはあくまで推測ですが、発売日直前になって営業サイドから圧力が掛かり、急遽、【デュアルショ ック】でもプレイ可能なように仕様変更されたのではないでしょうか。
 そう考えれば、このような【デュアルショック】での無茶な操作性も納得が行きます。

 1本でも多く売ることが正義である『商品』である以上、仕方の無いことだったのでしょうが、いっその こと【GTフォースpro】でしか遊べないようにしてしまった方が良かったと思います。
 それが『商品』として無理な注文だというなら、せめて“ゲームモード”と“シミュレートモード”を選択切 り替え可能にして、ゲームモードは【デュアルショック】でもプレイ可能だけど、シミュレーションモードは 【GTフォースpro】必須という仕様にして欲しかったですね。
 てゆーか、イイ加減グランツ信者ウザ過ぎ(あまりに酷すぎる状況のため、【GT4】という素晴ら しいゲームが嫌いになりそうです)


×:シミュレーションとしては特上ですが、ゲームとしては弩クソなので、隠し車種や隠しコースを出すた めにグランツーリズモ・モード・・・いや、違った(笑) ENTHUSIA LIFEやフリーレースを繰り返すのが苦 痛(というか激痛)。

 たとえばフリーレースの場合、他車や壁などにチョットでも接触すると新しいクルマを得る資格を失い ます。  そりゃまぁ、実車の場合、事故即廃車もしくは修理代金ウン十万円ですかね。  ペナルティ があるのもむべなるかなと思いますよ。  でも、これだけ挙動をリアルにしてくれてると、壁にも当てず グラベルにも食み出さず、他車にも当てず、それでいて鈍ケツスタートからトップでゴールってのは、正 直辛い(涙)。
 おまけに、敵車は先行させると激遅コーナリングのクセに、追い縋って来る時は、激速コーナリング。   こーゆー難度調整は結構ムカ付きます。
 サイド・バイ・サイドでは、ちゃんと接触を避けるラインを取ってくれるので、【GT4】の敵車よりは賢い と思うんですけどね。

 また、ENTHUSIA LIFEの場合、「接触=即OUT」というシビアさではないものの、ドライバーにHPとい う概念があって、接触するとこのHPが減ってしまうために、フリーレース同様のシビアな運転が要求さ れます。  そして、ENTHUSIA LIFEは、頑張って1位でゴールしても、新しいクルマは、同じレースに出 場したライバルの中からルーレットで!選ばれるんですよ!  ルーレットで!  当然 のことながら、貰っても使い道の無い鈍足ファミリーカーや既にゲット済みの車両に白羽の矢が立つこ とも少なくなく、正直言ってキレそうになります。
 オマケに、ENTHUSIA LIFEでゲットしたクルマをタイムトライアルやフリーレースに出場させることが出 来ません(もちろん、逆も不可)。  ゲームの寿命を長引かせるための延命処理とはいえ、なんぼなん でも、これはヤリスギでしょう。
 隠し車種や隠しコースを出現させる秘技データが公開されてから買うのが吉で す(断言) 
 (なんたって、隠しコースに“峠”がありますからね♪)



 まぁ、絶対に一般受けしないだろうから、ドレスアップ車両に乗っている自称クルママニア達が次々に 手放すでしょう。  そうなれば、中古相場は早々に崩れるハズ。  それも加味して判断するなら、苦 労してリアル・シミュレータを作ってくれたメーカーには悪いんですけど、"買うのは中古の値 下がり(あるいは、新品ワゴンセール)待ち"かな。  少しでも早くリアル・ドライブ・シミュレ ータを味わいたいという奇特な貴兄なら、即買いもアリですけどね。

※ 2006年02月にメディアワークス社より発売された「セーブデータ&ウラワザ大全2006」に収録アリ♪



  
街道バトル
カイドウバトル

□レースゲーム
■根強いファンを持つ【首都高バトル】シリーズの峠バージョン。 

★GTフォース対応
★以下のレビューは、ステアリングコントローラ【GTフォース】を使用したものです★


 発売当日、会社帰りに大阪梅田のソフマップギガストア、同ヨドバシカメラへ立ち寄りました。 しか し、両店とも完売で、シリーズ人気の高さと峠小僧の潜在数に驚かされました。 購入できたのは、意 外にも自宅近くの蔦家でした。 もっとも、ラスイチ(最後の1個)でしたが。

○:プレイヤーに様々な手順を踏ませることによって、ゲームが単調にならないように工夫している(個 人的には面倒臭いだけだと思いますが)。


○:メニュー画面でのインターフェイスが使い易い。


○:【バトルギア2】や【峠3】よりはマトモな挙動に「見える」。


×:挙動を作っている。
 峠を走っている分には、「なんとなく実車っぽく無いけど、制動が弱いとアンダーが強くて曲がらない し、サイド引けばスパンと回るし、半端なアクセルONでプッシュアンダーでるし…それなりにセオリー通 りの動きなので、これでリアルなんだと納得してしまいそうになります。 
 しかし、セットアップ後の確認に使う「試走用サーキット」を走行すると、挙動の出鱈目がモロバレで す。  というのも、どうやら荷重移動の概念が無いか、あるいは荷重移動という物理現象そのものを 根本的に誤解しているらしく、高速旋回中のアクセルON/OFFに対してヨー角速度が全く変化しません (さすがに、速度が下がれば旋回円半径が小さくなりますが)。 
 また、サスペンションスプリングの反発力に因る挙動変化という概念が無いらしく、“振り返す”という 現象が起こりません。  ですから、メインスタンド前の直線でハンドルを左右に振って蛇行しても、全く スピンモードに移行する気配すらないのです。  それどころか、高速コーナーを旋回中に蛇行すること さえできてしまいます。
 ですから、ソレっぽいだけで、実車とは似ても似付かない嘘ンコ挙動なんですね。  これでリアルシミ ュレータ系のクルマゲームを名乗ろうなんざ十年早いっちゅーか、味噌汁で顔洗っ て出直して来い!
 え?  「誰もリアルシミュレータなんて名乗ってない」って?  だったら、パッケージに「峠の完全再 現 : レーダー計測や衛星写真などを導入し、日本の著名な峠を驚異のクォリティーで完全再現」って 謳っちゃイカンのでないかい?  しかも、それ加えて、シミュっぽい敷居の高い挙動…とくれば、峠デ ビューに備えてバーチャル訓練しちゃうオコチャマも少なくないと思うけど。
 てゆーか、正直な話、オイラも、疎遠になりがちな峠遊びへのリハビリグッズとして買ったんだけど、こ れじゃリハビリどころか、ただでさえ大したことの無いドラテクが更に劣化してしまう。  テストサーキッ トの高速コーナーで蛇行できてしまうのが発覚した時点で、封印しましたよ。
 せめて、爽快系と割り切って、カンタン操作でドリドリ出来ちゃう【バトルギア3】みたいなゲームだった ら、まだ金を払う価値もあったと思うんだけどね〜。
 一見かなりマトモ。  実は【峠3】や【バトルギア2】より下の地雷ソフト てーのは、発売日当日にほぼ定価で買った人には痛すぎるんですがっ!(悲鳴)


×:ドリームキャストの【セガGT】同様、制動中は極端に舵が利かなくなります。  まぁ、これはその他 の部分がちゃんと出来ていれば“リアル”の一因子になれるんですけどね(このゲームじゃ遊び難くて煩わしい だけですが)


×:折角雨天などの路面状況を設定しているのに、現実ほどに摩擦係数が変化しません。


×:『GTフォース』へのフォースフィードバック量が余りにも少なくて、ステアリングインフォメーションが 殆ど得られません(何の為の『GTフォース』なんだか)。  操舵の際の“重さ”だけが再現されています ので、まるで据え切りしているみたいに不自然な感覚です。


×:広告に謳うほど綺麗なグラフィックではありません。 特に車両のボディに映り込む背景は、ドリー ムキャストのソフトかと思うほど。



 
CRITICAL VELOCITY
クリティカル ベロシティ

■ミッションクリア式カーアクションゲーム
□ミッション(課題)をクリアすればCGアニメが流れて話が先へ進む

○:グラフィックはかなり残念なレベルで、大画面でプレイするのが少々苦痛ではあるが、その代わり 広い町の中を駆けずり回っても途中でディスクを読み込むことがない。
 ゲーム開始までの読み込み時間は長いと思いますが、PS2のクルマゲームは大概糞長いので、そう 問題にすべきではないでしょう。


×:最初の方はそうでもありませんが、続けざまにミッションをこなさなければクリアとならないシナリオ があります。
 たとえば、第1章4話「誘拐事件発生! 身代金を運べ!」では、娘が誘拐された依頼人に代わり、時間 内に犯人へ身代金を届けるというミッション。
 犯人から指定された車を使い、犯人に指示された場所へと向かうことになるが、時間内に指示された 場所へ行ってもクリアにならず、立て続けにその場所の地下駐車場へ入って犯人を追わなければ成ら ない。
 ここでしくじると、最初からやり直し。
 しかも、敵は激速で地下駐車場に隠されたショートカットを使わないとクリアは不可能。

 でもって厄介なことに、このゲームはフリーランモードがありませんので、地下駐車場を走り込んでシ ョートカット可能な階を予め探しておくという策が取れない。

 ゲームプレイ中にスタートボタンから周囲のMAPが表示可能ではあるんですけどね。

 根気の無い圭坊は早くもココで折れました。

 
クレイジー・タクシー
クレイジー・タクシー

□タクシーとして客を目的地へ運ぶドライブゲーム
■交通法規完全無視の痛快カーアクション。

×:あうう。 まさかまさかのハンドルコントローラー非対応。

  ネジコンにも反応しない...

  いやぁ、移植元のドリームキャスト版が純正ハンドルコントローラーに対応していただけに
  PS2への移植版でハンドルコントローラーに対応していないとは夢にも思わなかった。


 


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