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松●信者に告ぐ



     ここからの文章は、私のアトピー性皮膚炎を重篤化させ、あわや失明寸前という状況に
     追い込んだ某脱ステロイド推奨医院が、webサイト上で公開している
     「如何にステロイドが恐ろしい悪魔のクスリであり、脱ステロイドだけがアトピー性皮膚炎を治す
      唯一無二の手段である」
     という妄言を、極々基礎的な理科知識(義務教育レベル)を用いて論破するものです。

     当該サイトは、その医院で初診を受ける際に「インターネットは見られるのか?」と聞かれ、
     「はい」と答えた場合にメモが渡され、そこにアドレスが書かれています
     (「いいえ」と答えると、文章をプリントされた紙を渡される ← 有償かどうかは忘れました)。

     今となっては、幾ら「ステロイドを用いた通常の対症療法」に懐疑的になっていたとはいえ、
     こんなモンに騙された当時の私を、助走を付けてブン殴ってやりたい気持ちになります。

     冷静なら騙されない低次元な詐話ではありますが、脱ステロイドに惹かれつつある
     アトピー性皮膚炎患者にとって耐えがたい魅力を放つ文章なのです
     (素面になって読むとバカバカしい限りですが)。

     もし、ここを訪れた貴方の友人が、某医院のサイトに洗脳され掛かっているのを見つけたら
     優しく誘導してあげてください。
     そんな友人が居ない貴方は、「こんなもん信じるバカが居るのかよ」と m9(^Д^)プギャー! して
     頂いて結構です。

     - - では、すたーと! - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 松●信者に告ぐ vol . 10
> (目が痒い時はアレルギ−結膜炎ですがこれは漢方で簡単に治ります。)

・・・アレルギー性結膜炎は漢方で治るのに、アレルギー性皮膚炎に漢方を使っても、掻き傷の再生を 早くするだけで直接治療することは出来ないの? それって変ではありませんか?


> これらはアトピ−の皮膚の症状とは全く関係のない目の病気でありますがアトピ−の重篤な合併 症であり、定期的に眼科の検査が必要であります。 特に網膜剥離は発見が遅れると私自身は経験し たことは有りませんが失明にいたることがあるようです。 白内障については何度か経験しております が、手術で治ります。 しかし、白内障がどうして起こるのかはまだ分かりません。 ただ私の考えで は、水晶体が体内に入った異物を排除するルートとして用いられることは不可能であるために、

・・・水晶体が不可能で、肌なら可能ってのは暴論ですね(笑)。


> アトピー性水晶体炎という病気はないわけですから、白内障は他の原因で生じていると考えられま す。
 突然に炎症ではなく変性疾患である白内障が起こるのはステロイドの影響が関与し、従って正しい病 名はアトピー性白内障ではなくてステロイド性白内障と言うべきです。

・・・重複しますがもう一度書きます(コピペですが(笑))。

 ステロイドが皮膚炎の治療に用いられる以前から、白内障を発症するアトピー性皮膚炎患者は居ま した。
 その数はアトピー性皮膚炎でない人の罹患率より高く、そして、ステロイドが皮膚炎の治療に用いら れるようになってからも変化していません。
 したがって、現代医学ではステロイド外用剤と白内障の関係は否定されています。


> 4)炎症がひどい人は皮膚の崩壊もひどく炎症細胞を多く含んだリンパ液とともに蛋白が血管やリン パ管から出ていきます。 組織間にリンパ液が留まる時にはむくみが増え、従って体重が増えます。  逆にリンパ液が皮膚から体外へ出てしまうと体重が減ります。 どちらも栄養状態が悪く蛋白を補う必 要があります。 こんな時には大量にプロテインを補給する必要があります。 従ってリバウンドの激し い人は体重を毎日計って下さい。( 正常な人の血液の総蛋白は6.5(g/dl) 以上ですが, 血液の総蛋白 が2.8(g/dl) まで減った人がいました。 しかし生命には全く異常がありませんでした。 この方も元気で 社会復帰しておられます。) 浮腫みがないのに体重が増え始めたら、もはやプロテインは飲む必要は ありません。

・・・このレベルまで達してしまったら、少々強いステロイドを使用しても簡単に元には戻れません。
 安易に「プロテインを飲めばヨシ」と断言して良いものではありません。
 彼は脱ステロイドの地獄を軽く考えすぎです。

 それに。
 「この方も元気で社会復帰しておられます」とは書かれていますが、「アトピーが治癒した」とは書かれ ていませんね。
 言葉巧みとは彼の文章のことを言います。
 こういう些細な点に気が付くか否かが、アトピービジネスの被害者になるか否かの分かれ目になりま す。 私も、もっと慎重に読むべきでした。 今になって気付くのでは遅すぎるのです。


> 5)蕁麻疹
 アトピー性皮膚炎を治療していく中で、しばしば蕁麻疹が見られることがあります。しかもアトピーが完 治に近い後半になって出現することがあります。 蕁麻疹はいわゆるミミズ腫れと言われるものであり まして、数時間たてば自然に消えていくものであります。 言うまでもなく蕁麻疹もアレルギーの一つで ありますが、後に傷を残さないので言わばアトピーの軽症型とも言えます。 なぜ蕁麻疹が私のアトピ ーの治療中の最後に出やすくなるかと言いますと、アトピーは異物を出しやすい皮膚の直下でアレル ギー反応を起こし、痒みを感じさせ引っ掻けばすぐに皮膚が破れて異物が体内から体外へ排泄されて しまうのでありますが、後に必ず傷跡が残ります。

> ところがアトピーをどんどん起こさせ続けていきますと、皮膚の直下のアレルギーに関わる免疫細 胞や抗体が使い尽くされてしまいますと、

・・・は?
 免疫細胞はリンパ液・血液を移送手段として供給されるのですよ。

 てゆーか、免疫細胞が肌や筋肉を構成する細胞と引っ付いて其処に留まっているのであれば、抗原 抗体反応のデータはウイルスに犯された細胞にしか記憶されないことになってしまいます。 それでは 免疫にならないでしょう。


> だんだん皮膚の奥深く、しかも血管の周辺にしかこれらの免疫細胞や抗体が見られなくなります。

・・・顕微鏡か何かで見たのでしょうか?
 生体を切り刻まなければ確認不可能ですよ。


> このような皮膚の奥深くで異物を認識し、それを排除するために炎症を起こした後に見られるのが 蕁麻疹なのであります。 もちろんこの場合もIgE抗体はどんどん使われるにもかかわらず、皮膚の表 面まで炎症が波及せずにただ血管の中から水性成分だけを大量に漏出させることができ、見かけはミ ミズ腫れとして観察されるのです。 従って蕁麻疹はアトピーの不発型とも言えます。 よく蕁麻疹は肝 臓が悪いために起こるとか言われますが、100%アレルギー反応なのであります。

・・・蕁麻疹の原因は多種多様です。
 肝臓が悪くて起こることもありますし、胃腸障害があって起こることもあります。 体が温まって起こる 場合や、逆に体が冷えて起こる、その他、過労や睡眠不足など、体調の良し悪しも関係することがあり ます。
 また、蕁麻疹のメカニズムに免疫システムの混乱がみられることは事実ですが、現代医学では、これ はアレルギー反応とは違うとされています。
 まぁ、彼は現代医学なんて信じちゃいないのでしょうけど(笑)。


> 時に蕁麻疹が全身に見られ、顔の形相が変わるほどミミズ腫れが見苦しいときに、患者はパニッ ク状態になりよほど隠れた大病があるように考える人もいますが、こんな場合も数時間も経てば自然と 跡形も無く元の状態に戻るものです。
 蕁麻疹の場合も現代医療の治療はやはりアトピーの場合と同じくステロイドや抗アレルギー剤や抗ヒ スタミン剤を用いますが、一時的に良くなっても再びリバウンドが出現し、再び苦しむのはアトピーと同 じです。

・・・蕁麻疹では、重篤な症状でなければステロイドは使いません。
 そして、一時的な痒みを抑えるために抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を使っても、リバウンドが出て 再び苦しむということはありません。
 蕁麻疹には一過性の急性蕁麻疹と、1ヵ月以上続く慢性蕁麻疹があります。
 一旦消えた症状がまた現れるのは、それが慢性蕁麻疹だというだけの話であって、リバウンドなどで はありません。


> 私が治してあげた蕁麻疹の例では10年も20年もこのような間違った治療を受けてきた人が何人も いました。 元来蕁麻疹は生死に関わりが無いもので、放置すればいずれは消滅してしまうということ を、医者は患者に伝えるべきです。

・・・急性蕁麻疹、あるいは慢性蕁麻疹が急に悪化した時には、気管にも波及して呼吸困難に陥ること があります。 放置して良い病気ではありません。


> また私のアトピーの治療中に頻繁に蕁麻疹が出だした時にはアトピーの治療も終盤に入ったこと を物語るものであり、喜ぶべきものなのです。

・・・身体機能が著しく低下して発症している可能性があります。
 決して喜ばしい状態ではありません。


> ところで、アトピーでない人でも時に鯖のようなせびれの青い魚を食べた時に、蕁麻疹が出るとき があります。これはこのような青魚にヒスタミンに似た物質が含まれているからであります。 ヒスタミン は血管を拡張させ、血管の中の水性成分を血管の外へ出させる力があるので、ミミズ腫れだけが見ら れることがありますが、この場合も放置しておけば数時間で蕁麻疹は消えてしまうので、何も心配する ことはありません。
 ただ理論的には蕁麻疹が全身に生じて全身の血管が拡張してしまうと、いわゆるアナフィラキィショッ クが起こり血圧が急激に低下し、死ぬこともあると言われていますが、日常の生活で見られることは滅 多にありません。
 私は全身に及ぶ蕁麻疹を何回か治療したことがありますが、このようなアナフィラキィショックを起こし て血圧が測れない患者を診たことは一度もありません。

・・・自分が診たことがないからといって、この世に存在しないことにしてはいけません。
 そんなことをいったら、私がまだ一度もお目に掛かったことのない二千円札は、この世に存在しない ことになってしまいます。


> もちろん病院などで特別な薬を注射で体内に投与した時にはしばしばアナフィラキィショックは経験 するものでありますが、

・・・ちょっと待て!
 注射する前に適合するかどうか試験しないのか?
 しかも、「しばしば」って。
 そんな恐ろしい病院へは行きたくないわ!


> 日常の普通の食べ物や飲み物を摂取するぐらいで全身の血管を拡張するほどの大量のアレルギ ー物質が侵入することは実際上あり得ることではないので、アナフィラキィショックは滅多に起こるもの ではありません。従って普通の生活の中で見られる蕁麻疹は生死に関わることはないと考えられま す。

・・・滅多になくてもあるのです。 私の叔父は蕎麦アレルギーで、極少量の蕎麦で蕁麻疹が出ます。
 とある旅行先でうどんを食べた際、彼のうどんの中に蕎麦が混じっていました。
 数時間後に彼は救急車で病院へ運ばれ、集中治療室で治療を受けました。
 彼が貴方に掛かっていたら、死んでいたでしょうね。


> 最後に二言。

> ●痒い人は掻きたいだけ掻きなさい。 人間の体は嘘をつきません。 人間の体は掻かれることを 今か今かと待ち望んでいるのです。 神様は人間が掻くために痒みを感じさせているわけです。しかも 掻くことによって皮膚を傷つけ早く異物を体外にだす手助けを求めているのです。 

・・・糖尿病患者が食欲に従えば血糖値が異常に上昇しますよ。
 それを続ければ、血管性障害、神経性障害を引き起こし、他の病名であの世逝きです。
 体は嘘をつかないかも知れませんが、だからといって体の要求通りにすれば良いというものでもあり ません。


> ●早く掻くだけ掻いて最大限の楽しみを味わいながら異物を吐き出してください。掻いたからといっ て、だれに迷惑をかけるというのですか?

・・・他の誰でもない自分自身の体に迷惑を掛けます。
 掻けば皮膚が傷付きます。
 皮膚が傷付けば、皮膚のバリア層が破壊されます。
 皮膚のバリア層が破壊されれば、皮膚に接触したアレルゲンが皮膚の深い層へ侵入し易くなります。
 より強い痒みに、より酷い皮膚炎に、苦しめられるだけです。


> ●あらゆるリバウンドも責任をもって乗り越えさせてあげます。

・・・責任を持つとは、重篤化して心細くなっている患者を怒鳴りつけることですか?
 それとも個人個人に合わせて処方しなければならない漢方薬を、患部も診ないで処方することです か?


> 最後までついてくれば必ず必ず必ずアトピ−を治してあげます。 わからないことがあれば何でも 聞いてください。 いかなる質問にも責任をもって答えます。

・・・怒鳴り散らされては聞く気になりません。


> 最後の最後に一言。

・・・なかなか巧妙な展開ですね。
 最後に三言ではなく、「最後の最後に一言」とすることで、「どうしても念押ししておきたかったこと」で あることが強調されています。


> ●どうしても言っておきたいのは、私が特別な名医であるからアトピーを治せるというのではありま せん。放置すれば自然治癒が原理的には可能であるからです。 自然に逆らわなければ、必ず治る病 気だからこそ、私が治せるのです。

・・・本当に「ただ放置するだけで治る」病気なら、「私が治せる」って謳い文句は矛盾していますね。


> 追記)
 私の長い漢方研究の成果によって生まれた博士論文のタイトルは"漢方動物生薬の牛黄・熊胆の慢 性肝炎に対する基礎的・臨床的研究"であります。 慢性肝炎や肝硬変に牛黄・熊胆が著効を示すこと がお分かりになるでしょう。

・・・タイトルを知っただけで、「慢性肝炎や肝硬変に牛黄・熊胆が著効を示すことがお分かりになる」人 は居ませんよ。





おしまい。 長文読破ごくろうさまでした。



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