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省燃費&パワーアップ用品

アーシング
 当ページの記述は、すべて [ 製品が無効であることの証明 ] ではありません。
 当該商品のwebサイトや広告,パッケージに書かれた「何故●●の装着によってパワーアップするの か?」という理論が科学的に間違っているという点をのみ問い質すものです。
 したがって、製作者ですら説明できない不思議な現象によって、自動車メーカーの実験では全く現れ なかった物凄い超絶効果が、実走行に於いて発生し得る可能性は、決してゼロではありません。
 つまり、販売元のwebサイトや広告,パッケージに書かれている内容が非科学的であるという点のみ を晒しているだけであって、(この文章は)商品そのものの有効性までをも否定しているわけではありま せん。
 想像も及ばない極めて特殊なシチュエーションで、販売元が監修・立ち会う実走行実験であれば、ノ ーマルの何十パーセントもの燃費の伸びを計測したり、ハイチューン並みの高トルク・高馬力を計測し たりすることは、決して奇跡でも何でもなく、十分に有り得るものとして本稿を綴っています。

 その点をお含み頂いた上で、ご閲覧くださいますようお願い申し上げます。
 
 
 
【問】アーシングって効果あるって絶対。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
【答】うんうん。

 WGIPの史実派 vs 歴史見直し派の言い争いにも匹敵するグダグダに陥るのが、アーシングの有効 派 vs プラセボ派論争のお約束でした。

 少なくとも理論的考証に立つ限り「効果が出る道理が無い」という結論にしか至りません。
 アーシングしたからといって、各種センサの精度が上がって燃調が良くなるワケでもありませんし、エ アフロやスロットルポジションの数値が変わるワケでもありません。
 点火プラグだって、スタンガンと同じでバチバチ火花を飛ばしていても電流量は極僅かだから、アー シングで火花がより強くなるとは到底思えない...
 ですから、まともに理論的思考できる人は、「それをプラセボっつーんだ」と上から見下して「〜終了 〜」だったんです。
 もちろん、私もプラセボ派でした※01

 と こ ろ が。

 本家で例に依って例の如くな喧々囂々なレスの中に、興味を惹く内容のアドレスが貼られていたんで す。

 http://autoexe.co.jp/products/EARTHING/kotowari.html

 そのwebサイトに書かれている記事自体は、読まなくても構わないのですが、(全体の上から3分の2く らいのトコロに)貼られているグラフに注目して欲しいんです。

 スパークプラグに掛かる電圧の変化が、アーシングの有りと無しで異なっています。
 どちらも、極短い時間に強い電圧が掛かった後、しばらくの間プラスの電圧を維持して、最終的に電 圧がドロップしています。
 この「極短い時間に掛かる強い電圧が生む火花」を《容量成分》、「しばらくの間続く電圧が生む火 花」を《誘導成分》と呼んでいます。
 つまり、このグラフから
┌───────┬────┬────┐
│       │容量成分│誘導成分│
├───────┼────┼────┤
│アーシングなし│  大  │  短  │
├───────┼────┼────┤
│アーシングあり│  小  │  長  │
└───────┴────┴────┘
 という表が読み取れるワケです。
 実は、コレ、大昔に流行った【ガンスパーク】という商品を取り付けた際に生じる変化と同じなんです。
 【ガンスパーク】の構造は、単純にコンデンサーであって、容量成分を間引いて誘導成分を多くする仕 組みでした。

 アーシングにしろ、【ガンスパーク】にしろ、[ 容量成分=小 ] & [ 誘導成分=長 ] という成分比の火花 になると何が変わるのでしょうか?
 プラグ温度が低い領域での失火が抑えられるんです。

 結論を先に書いてしまいましたが、理屈について簡単に説明しておきましょう。
 プラグに昇圧された2次電圧が掛かるとプラグのギャップ間にある作動ガスが+イオン化され、電極間 の絶縁が失われて電流が疾ります。
 これによって混合気が活性化され、プラズマの火炎核が生成されます。
 火炎核が成長することで燃焼室全体へ炎が燃え広がって行くのですが、極小さな「火炎核」が「燃え 盛る炎」へ成長するまでの間に厄介な壁が存在します。
 それは、プラグの電極です。
 高負荷高回転で(プレイグニッションを起こさない程度に)十分に加熱された電極は問題ないのです が、低負荷中回転で燻り気味の電極に火炎核が触れると、熱を奪われて失火してしまうことがあるん です。
 誘導成分の持続時間が長いと、この失火しそうになった火炎核にエネルギーを与えて消え難くなるん です。

 逆に言えば、高負荷高回転の場合は、成長中の火炎核がプラグの電極に触れても失火する可能性 は低く、仮に失火したとしても誘導成分でチンタラ加熱している間に最適な点火タイミングを逸してしま います。(スパークプラグの火花持続時間は0.0005〜0.002秒。 一方6000rpmで回るエンジンが1行程に要する時間は0. 005秒)

 ですから、高負荷高回転下においては、容量成分をより多くして確実に火炎核を生成する方が有利 です。

 もうおわかりでしょう。
 アーシングを施すことによって、火花の成分比がプラグキャップにコンデンサーを加えたのと同じにな るのであれば、街乗りの常用域において失火が抑えられ、僅かばかりのトルクUPが起こる可能性は十 分に考えられるのです。

 た だ し。

 メリットが【ガンスパーク】と同じならデメリットも【ガンスパーク】と同じです。
 容量成分を間引いて誘導成分を増やしているのですから、より大きな容量成分が要求される領域 において、アーシングなし状態よりも不利になります。 
※:具体的に言えば、プラグが十分に熱せられている時、すなわち、高速巡航やサーキット・峠などです。
 つまり、アーシングは、少なくともサーキットや峠でメリットがありません。



 - - - 最後に - - -

 非常に面白く、かつ、意外な結論に至りました。
 とりあえず、理論的に全く効果が無いというワケではなさそうです。
 ただ、コンデンサ的な作用を持たせたければ、プラグコードに細工すれば済むコトですので、対費用 効果としては余り美味しいチューニングとは思えません。
 また、我々走り屋が施す理由はないようです。

 でも...やっぱり、これで論争に終止符...ってワケには行かないんだろうなぁ。
 「民間人殺害のシーンは便意兵掃討戦」って説明でも史実派がビタ1ミリ歩み寄らなかった南京虐殺 捏造と同じように...(悲)

 ■CAUTION■
 上述の記事は、あくまでアーシングを施すことによって要求電圧が
 http://autoexe.co.jp/products/EARTHING/kotowari.html
 に貼られたグラフのように変化することが大前提になっています。
 もし、要求電圧に変化がないのであれば、プラセボ派の旧来の主張「理論的に全く効果が無い」にな ります。
 その点はお含み置き下さいますようお願いします。



※01:アーシングに限りませんが、この手の商品の有効派は、必ずと言って良いほど「試してから無効と言え」と主張します が、実際のところ私は、アーシングもトルマリンもマグネットも使ったことがあります。
 もちろん、体感は出来ませんでした。 アーシングに関しては事故の際に危険なので外してあります。



☆アーシング関連参考サイト☆
■アーシングの謎
http://www.geocities.co.jp/MotorCity/2153/page036.html
■アース強化の謎
http://www.asahi-net.or.jp/~vs6n-MRYM/jikkenn/earth/earth.html
(ここの実験では要求電圧に変化なし)
■Project-E
http://www.cyborg.ne.jp/~hide-s/Pro-E/PRO-E1.htm
 → 9.点火波形の測定
  http://www.cyborg.ne.jp/~hide-s/Pro-E/WAVE-1.htm
  (ここの実験では誘導成分の伸びが見られる・・・のかな?)

・ 参考までに                                                  .
 → http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139001853               .
 → http://www.hou-nattoku.com/mame/yougo/yougo36.php                     .
 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000008-mailo-l13魚拓)            .
 → http://ja.wikipedia.org/wiki/信用毀損罪・業務妨害罪                        .






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