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脱ステロイド教という名のカルトについて
子供のアトピーにステロイド外用剤を使うと、大人になって再発するの?
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【問】 「子供の時に発症したアトピー性皮膚炎に対し、ステロイド外用剤を使うと一見治ったように見え
るが、大人になってから酷い症状を伴って再発する」と聞きました。
やっぱりステロイド外用剤は恐ろしい薬なのですね。
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【答】 よくそんなクチ八丁信じますね。
逆に質問したいです。
「子供の時にアトピー性皮膚炎に罹った際にステロイド外用剤を使用した人としない人に関し、大人に
なってから再発したか否かを調べたのか?」って。
おそらく大人のアトピー患者に「子供の頃にアトピーでしたか?」と聞いただけでしょ。
で、子供の頃にアトピーだった人に「ステロイド外用剤を使ったのか?」と聞けば、ステロイド外用剤は
当時唯一効く薬でしたからね、大抵は使っていますよ。
それをして、「子供のアトピー性皮膚炎にステロイド外用剤を使うと、大人になってから再発して重症
化する」なんて、理論が飛躍し過ぎです。
そもそもアトピー性皮膚炎は純然たるアレルギー反応のみに因る疾患じゃありません。
皮膚のバリア機能に異常があって、それにアレルギーやストレス、乱れた生活習慣などが絡んで発
症する疾患です。
だから、大人になってアトピー性皮膚炎が発症する人っていうのは、体質がアトピー体質なんですよ。
もちろん、子供の時にアトピー性皮膚炎だった人もね。
子供、特に乳幼児の間は皮脂の生産力が弱いので、肌のバリア機能の弱い体質だとアトピー性皮膚
炎に成り易いんです。
それが成長して思春期が近付くにつれて皮脂の生産力が活発になるから、子供のアトピー性皮膚炎
は大抵が思春期までに治ってしまうんです。
アトピーは体質に起因する病気ですから、完治はしません。
思春期を過ぎて歳を重ねると、皮脂の生産力が低下してきます。
体質的に皮膚のバリア機能に異常があって、皮脂の量が減れば、いつアトピーが再発してもおかしく
ありません。
そこに就職や転勤、結婚、死別など大きなストレスの掛かる要因が加わって大人のアトピーになるの
です。
子供の時にステロイド外用剤を使おうが使わまいが、大人になって再発する人はするし、しない人は
しません。
2ちゃんねるのアトピー板で意味不明な薬学理論を振り翳す前に、ちゃんとした統計データを示して
欲しいもんです(笑)。
★追伸★
メールで御指摘を賜りましたので、注釈を加えさせて頂きます。
上述の「体質」という表現におきましては、「遺伝的要素」という意味を含んでおりません。
あくまで「乾燥し易くバリア層が壊れ易い『体質』の肌」「心理状態によって肉体に影響を及ぼし易い弱
いココロの『体質』」など、アトピー性皮膚炎患者に共通する特異性として「体質」という表現を用いてお
ります。
誤解を生じ易い表現を、適切な説明なしに用いましたことをお詫び申し上げます。
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