基督暦2023年02月13日 クルマ雑学 左足ブレーキは危ない に追加 2
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否定派主張 「 左足をフットレストからブレーキペダルまで移動させるのは、高齢者にとって大仕
事である。 アクセルペダルとブレーキペダルは右足だけで操作するのが合理的
だ 」
圭坊の反論 「 そんなことが大仕事ならクラッチペダルのあるMT車を高齢者が運転したら左足が
疲労骨折してしまうわ。
高齢者が左足でブレーキを踏むその最大のメリットは、疲労の分散にある。
アクセルペダルを操作している時の右足は、アクセルペダルの踏み込み量を調節
するという“仕事”を行っている。 右足だけでAT車を運転するとブレーキペダルの
操作も右足の仕事なので、右足ばかりが疲労してしまう。
還暦越え程度の鼻垂れ小僧の内は、AT車を右足だけで運転したからって、何か
不都合があるワケではないが、これが七十歳八十歳九十歳と齢を重ねて行き、
足腰が弱ってくると色々と問題が生じるようになる。
あまり知られていない事実だが、高齢者の踏み間違い事故の根底には右足の疲
労が関係している。 あの有名な勲章持ち特権階級だった飯塚幸三被告が杖を
突かなければ立位を維持できないほどに足腰が弱っている姿を見て驚かれた人
は少なくないだろう。 しかし、朝に幼稚園バスに乗る孫を見送るために私が勤め
ていた施設の隣のマンションまで軽自動車で来ていた婆さんも杖を突かなければ
立位が維持できない人だった。 足腰が弱り切っているからこそ、公共の交通機
関で移動することが出来なくてクルマを運転している高齢者は非常に多い。
実は厄介なことに踏み間違いを予防するためにアクセルペダルとブレーキペダル
はデフォルトの高さを大きく変えて造られており、この所為でアクセルペダルとブレ
ーキペダルの踏み換えは、高齢者にとって酷く疲れる行為となっている。
もちろん、左足をフットレストからブレーキペダルへ移動させる際にも高さが大きく
違うので疲れる。 しかし、右足でブレーキを踏むドライバーの大多数は左足でブ
レーキが踏めないが、左足でブレーキを踏むドライバーの大多数は右足でも左足
でもブレーキが踏める。 左足でブレーキを踏んでいて、左足が疲れたなと感じた
ら左足の疲労が回復するまでの間、右足でブレーキを踏めば良い。 そうすれば、
疲労困憊した右足で [ ブレーキを踏んでいるつもりなのに、アクセルを踏み続けて
いた ] という悲劇は回避可能な筈である 」
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