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オイル及びオイル添加剤

【エンジンオイル】オイルエレメントは交換するな【都市伝説】 2013.06.09 加筆あり
【問】 新品のオイルエレメント(オイルフィルター)は濾紙の目が粗く濾過性能が低い。
 これが使用するにつれて適度に目詰まりして濾過性能が向上する。
 滅多なことで完全な目詰まりは起こらないが、万が一、完全に目詰まりしてもリリーフバルブからオイ ルはエンジンへ提供される。
 最近のクルマならエンジンオイルの交換サイクルは、メーカー推奨で1万5千キロだ。
 エンジンを大切にしたいなら、オイルエレメントがしっかりと濾過できるように、10万キロは無交換が 望ましい。

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【答】 ちょ〜。 ネットの上だとこんなトンデモがまかり通るのか。 ありえないわ。

 エレメントの濾紙の「目」は、新品でもエンジンに支障の及ぶ可能性のある異物をしっかりと濾過出来 るように設定されています。
取扱い説明書に「エンジンオイル2回毎に交換」とされているのは、常識的な使用で発生する金属粉や 燃焼生成異物の堆積による目詰まりが、メーカー推奨のエンジンオイル交換2回分の走行距離程度な ら起こらないだろう、という推測に基づいています。

 自動車メーカーは「使い始めは濾過機能が良くないが、使い続けると適度に目詰まりして性能が上が るから、毎回交換を勧めない」のではありません。「そこまでしなくても良い」から毎回交換を勧めないだ けです。

 もし、「使い始めは濾過機能が良くないが、使い続けると適度に目詰まりして性能が上がる」のであれ ば、自動車メーカーはもっと目の細かい濾紙を使用します。そして取扱説明書に「毎回交換しろ」と明 記します。
 『5年、または10万キロの保証』に掛かるコストを考えれば、それが当然です。

 ヒュンダイ自動車が『10年、または10万キロ』の保証を標榜して販売台数を伸ばしているのに、日本 の自動車メーカーが(三菱自動車の一部車種を除いて)同じ条件を謳わないのは何故だと思うの。
 そりゃ単純にコスト増が半端ないからだよ。
 (ヒュンダイは、何か一つでも日本のメーカーに勝てば国威掲揚に繋がるという国策企業だから無茶が出来る)

 故障リスクを上げて自社の信頼を失墜させ、保証のコストを被ってまでオイルエレメントに目の粗い 濾紙を採用していると考えるその思考回路が理解できないわ。

 ■以下、加筆■

 ちなみに。

 なんでこんな都市伝説が生まれてしまうのか?と言うと。

 エンジンに悪影響を及ぼしかねないスラッジ等の異物が概ね0.005mm位の大きさに対して、フィルタ ーの濾紙の粗さは目の大きい部分で、なんと!0.03mm近くもあるんです。

 この異物の小ささと濾紙の粗さだけに注目すれば、

 「そんな粗いフィルターじゃスラッジ等の異物が素通りしてまうやないか」
  
 「なんで自動車メーカーともあろう者が、そんなエンジンが壊れてしまうような設計をするんや」
  
       |
   \  __  /
   _ (m) _ ピコーン
      |ミ|
   /  .`´  \
     ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (・∀・∩< 使い続けると適度に目が詰まって濾過性能が上がるに違いない!
    (つ  丿 \__________________
    ⊂_ ノ
      (_)

 とまぁ、こんな感じなんでしょう。

 確かに薄いメッシュの様な乾式のフィルターでしたら、フィルターの目が濾して捕らえたい異物の5倍 も6倍もあったら、目の粗いザルで砂を濾しているような物ですから殆ど何の役にも立ちません。 目よ りも大きな粒がトラップできるだけです。

 しかし、オイルフィルターは湿式です。 しかも、その濾紙の厚さは、粗いとされている目の数十倍も あります。 オイルに混ざって流れてきたスラッジの粒は、複雑に絡み合った立体構造の濾紙の中を通 るのです。 たとえ目の粗さが粒の5倍も6倍もあっても、スラッジにとって濾紙の厚さは通過困難な関 所です。 濾紙の繊維に接触して捕らわれずに済むのは、拾った宝くじが一等に当たる位レアでしょ う。

 湿式で十分な厚みを持つ濾紙を使っているから、目の粗さが濾して捕らえたい異物の5倍も6倍もあ っても問題は無いのです。

 ただし。

 湿式やビスカス式のエアフィルターの場合、通したい相手は空気ですから、フィルターに含ませてある オイルに比べれば粘性が低い。 それゆえに、一旦捕らえた異物が空気の流れに押されて、フィルタ ーの内側へ移動してしまう可能性は低い。 ところが、オイルフィルターは湿式でありながら、通したい 相手もフィルターに含ませたオイルと同じ粘度のオイル。 とういことは、一旦捕らえたスラッジ等の異 物が、オイルの流れに押されて、フィルターの内側へ移動してしまう可能性は高くなります。 高いとい うか、クルマの使用状況によって違うので一概に言えませんが、一旦捕らえた異物はクルマの稼動に 伴って奥へ移動すると考えた方が良いです。 特に、このページをご覧になっておられるような方は、常 用のエンジン回転数が高いでしょうから、当然、オイルの流速も速くなるので、一旦捕らえた異物は確 実に移動すると考えるべきでしょう。

 そう考えるなら、「使い続けると適度に目が詰まって濾過性能が上がるので、オイルフィルターは交換 すべきでない」という都市伝説は、危険極まる有害な都市伝説と言って良いでしょう。

 アトピー性皮膚炎に於ける脱ステロイドの様な物ですから努々信じてしまわないようにチュウイしまし ょう。



※ 加筆部分は、睦月 氷影 様より頂いたメールをきっかけにして起稿させて頂きました。


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