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よろずQ&A

お金を刷るとインフレになる、という嘘                          2020.08.23 New!
 オイラは、MMT教の信者ではないのだけれど、世間には 『 政府がお金を大量に刷るとインフレが起 こる 』 と信じている人が少なからず居るみたいなので、ここいらでチョッチ誤解を解いておきたい。

 ぶっちゃけ、物凄く簡単な話、何十年も前ならともかく、電子決済が当たり前になった現在に於いて国 が刷る紙幣の枚数が実体経済に影響を与えないことは、小学生でも解ると思うのだがw

 …… これで終わらせるのも長文書きの面汚しなので、もう少し詳しく説明しよう。

 そもそも国が異常な枚数の紙幣を発行したからといって、刷ったら刷っただけ企業や個人に行き渡る ワケではない。 個人が月給や賞与として手にする現金の数量は、勤め先の会社が決めるのだし、勤 め先の会社は、企業活動によって得た“儲け”の中から、社員に渡す月給や賞与を割り振るだけだ。  日本銀行が一万円札を一億枚刷ろうとも、十億枚刷ろうとも、当該企業がガッツリ儲けてから、その儲 けの一部を割り振りしてくれない限り、給与も賞与も増えはしない。

 つまり、実体経済としての好景気があって、それによって国内で流通する紙幣の量が増えた際に、紙 幣が足らなくならないように日本銀行が紙幣を多く刷る...そうして、企業が多く儲けて、社員の給与と 賞与が上がり、需要と供給の関係から物価が上がってインフレ経済が成り立つのだ。

 そもそも、日本銀行が実体経済とかけ離れた紙幣を発行したとして、それは何処へ運び込まれると いうのだろうか? 基本的にお金は銀行を介して回る。 だから銀行だ。 しかし、手形や小切手は当 座勘定口座という名の口座で決済されるし、日常のお金が扱われるのは普通口座だ。 定期預金の 解約に備えた現金を含めて銀行は、その銀行が有する顧客すべての口座の合計金額を上回る紙幣を 政府から渡されても使い様がない。 精々が世の中をぐるぐる回って痛んだ紙幣を交換する為の新札 としてストックしておくくらいしか使い道はない。

 実体経済が要求してない量の紙幣を発行することに意味はないし、それでインフレが起こるなんてこ とはありえない (結論)。


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