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実践ドライヴィング・テクニック

ドライとウエットは何が違うのか? (その壱)
【問】 ドライ路面をショボイタイヤで攻めるのと、ウエット路面を高性能タイヤで攻めるのとは、運転技 術の向上は同じでしょうか?
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【答】 運転技術の向上という観点からみれば逆になりますが、練習(特に公道で練習)するのであれば ドライ路面をショボイタイヤで攻める方が安全です。
 というのも、ドライ路面をショボイタイヤで攻めている場合、グリップ状態からスリップ状態へ移行する と、タイヤのスライド量に応じて穏やかにグリップ力が低下します。
 ついでにいえば、スキール音も聞こえます。
 しかし、ウェット路面を高性能タイヤで攻めると、グリップ状態からスリップ状態に移行すると、まるで 振り解かれたようにグリップ力が急激に変化します。

 これは、ドライ路面でのグリップ力を
 ショボイタイヤ100(以下の数字は※注)
 高性能タイヤ200
 くらいと仮定した時に、

 ドライ路面でのスライド中のグリップ力は、タイヤ表面の摩擦熱で運動エネルギーが消費されるので
 ショボイタイヤ70
 高性能タイヤ140
 くらいですが、

 ウェット路面でのグリップ力を
 ショボイタイヤ50
 高性能タイヤ100
 とすると、

 ウェット路面でのスライド中のグリップ力は、水の膜がタイヤと路面の間に挟まるので所謂境界潤滑 状態に近くなってしまうから、
 ショボイタイヤも高性能タイヤも20くらいになってしまいます。

 つまりスライドし始めた時に起こるグリップ力の低下率が大きいので、振り解かれたように感じてしま う訳です。

 修羅場を潜った経験の浅い初心者が、このグリップ力の差を御するのは非常に困難です。
 ですので、練習(特に公道で練習)するのであればドライ路面をショボイタイヤで攻める方をお勧めし ます。
 一番イイのはウェット路面をショボイタイヤで練習することですね。
 スキール音が聞こえないというデメリットはありますが、高性能タイヤほどグリップ力の差が生じなく て、しかもタイヤが減らないですから。




※注:上の文中に使ったグリップ力の数字は、分かり易くするために誇張しています。
 実際は、グリップ力が1割2割違うだけで物凄い性能差に感じられます。
 例えば、ゲームの【GT3】で、ミディアムコンパウンドのレーシングスリックのグリップ力を100としまし ょう。
 そうすると、あの滑って滑って手に負えないコントロールタイヤのグリップ力は89.24もあるのです。
 1割しか違わないなんて到底信じられませんがね。


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