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脱ステロイド教という名のカルトについて

平成16年12月1日 「子供のアトピーを苦に一家心中」
 起こってはならない痛ましい事件が起こってしまいました。
 子供のアトピー性皮膚炎を苦にしての一家心中です。

 ことの詳細は、検索エンジンなどで『アトピー』&『一家心中』などのキーワードを使うと、新聞社などの 記事が掲載されたURLへ到達できますが、其処に書かれている内容は余りにも大雑把で事件の概要 の一部しか知ることができません。
 そこで本稿は、著作権侵害を承知の上で女性向け週刊誌の記事を以下に無断転載しました。

「 ドアを蹴破って突入した救急隊員が見たのは、ガムテープの目張りだった。
 部屋には真新しいブロックを台にして練炭コンロが2つ置かれ、まだ余熱が残っていた。発見は12月1 日午前8時半ごろだった。
 現場は大阪府大東市の住宅街の一角にある一戸建て住宅。寄り添うようにして倒れていたのは、こ の家の主で会社員のAさん(30才)、妻・B子さん(29才)、長男(4才)、長女(10か月)の一家4人。妻だ けが一命を取り留めたものの、一時は意識不明の重体だった。
「通報したのはB子さんの母親。子供たちがアトピー性皮膚炎ということで、病院に付き添うつもりで訪 れたところ、2階居間でテーブルの上にあった遺書を見つけた。そして3階の部屋のドアが開かないの で自殺を図っているのではと、119番通報してきたんです。
 遺書は5通あり「疲れた」「家族みんなで先にいきます」などとあった。
 Aさん宅のある大東市は大阪の中心から電車で40分ほど。門真市、寝屋川市などに隣接する人口13 万人の都市。近くに大手家電メーカーの本社や工場があり、ここ川年はどは住宅都市として発展してき た。
 会社員のAさん宅も2年ほど前に転居、とても仲睦まじい一家だったという。
「休日には夫婦で自転車に子供たちを乗せ、一家揃って外出する姿をよく見ました。11月20日過ぎに は早くもクリスマスツリーを飾りつけていました。2階には星形の電飾が、3階の窓際にはクリスマスツリ ーが飾られていました」 (近所住民)
 そんな幸福な一家の悔み、それが子供たちのアトピー性皮膚炎だった。
「長男は幼稚園に適っていたし、見た目にはわからなかったですよ。でも、次に生まれた女の子は、重 い症状を持っていたようです。
 B子さんから”卵も牛乳もダメ。それ以外もダメなものばかりで、いろいろ試したけれども、もう食べさ せるものがない。何を食べてもアトピーか出るから、離乳食もどうすればいいのか”との悩みを聞いた こともありました。
 普段は明るい人なんですが、子供のこととなると几帳面で真面目な人でした。死を決意するはど悩ん でいるとは思っていませんでした」と近所の主婦。
 辛い症状のためか、苦しそうに夜泣きする赤ちゃんの声を近所の住人の多くが聞いている。
 「毎日のように深夜3時、4時に泣くし、両親も辛かったんだと思います。病院の治療費だけで月5万円 はかかっていたそうです。
 その他、アトピー用のミルクも月に5万円かかり、アトピー用の防ダニ布団も1式10万円するなど家計 は大変だったようです。
 今年の夏ごろ下のお子さんを抱いたB子さんに会いましたが、症状はかなり重そうでした。相当疲れ てらっしやるようでしたね。“うちの子もアトピーだから大変さはわかるわ”というと“はい”と答えてくれま したがあまり元気がなかったですよ」(近所住人)
 クリスマスツリーを見たという前出の近所住民は声を落としてこういう。
 「事件の2日ほど前からピタッと電飾が消えていたんですよ。思えば、去年はクリスマスの飾り付けは なかったんですよ。最後の記念に11月だったけど子供にクリスマスをしてあげたかったのかなぁ・・・」
 アトピー性皮膚炎に悩む子を持つ親は辛い境遇を強いられていて、同じ悩みを持つ親たちのグルー プも多い。そのひとつ「北海道アトピーネットワーク」代表の岩本由美子さんは、こう指摘する。
「睡眠時には体温が上がり、血行がよくなるため、アトピーの部分が痒くなります。痒くて痒くて、奇声を 発して転げ回るほどです」
 岩本さん自身も現在は小学6年生になる息子が4才でアトピーになり、それを看病する岩本さんも寝 不足から無気力になり、精神的にも追い詰められたという。
「子供の面倒を見るので夜寝られなくて、中にはノイローゼになったり鬱病傾向になったり、精神の安 定が図れなくなっていくケースも多々あります」
 経済的な問題も当然ある。なかなか完治せず、名医がいると聞けば飛行機を使ってでも治療に出向 く親たちも少なくない。それが5年、10年も続くのだから経済的負担は甚大だ。
「漢方薬がいいと聞けば高くても買い求めたり、健康食品の購入費用だけで年300万円も使った人もい ます」(岩本さん)
 Aさん一家が子供のアトピー治療のため、経済的に追い詰められていたとしても不思議ではないとい う。
『隆一の凄絶アトピー日記』(主婦の友社)、『アトピーがくれた生きる道』 (PHP研究所)などの著書も ある松居一代(47才)もそのひとりだ。松居の場合は4年間にわたり長男のアトピーと闘った。
「今回のご両親のお気持ちはよくわかります。家族は本当に疲れて言葉もなくなる、だから気持ちはす ごくわかります。著書を読んで私宛に手紙をくれたかたに何度電話して“死んじゃだめよ”と励ましたこ とか。(B子さんと)お話しできなかったことは残念ですね」
 最近のアトピー性皮膚炎症状の傾向を、東京逓信病院皮膚科部長の江藤隆史氏は、こう説明する。
「かつては大人になるまで引きずるアトピーは少なかった。いずれは治る病気でした。ところが最近は、 成人型のアトピー性皮膚炎が増えている傾向があります。
 ストレス、食品や生活の変化などが原因として考えられますが、まだ原因は特定されていません」
 B子さんも治療方針や経済的なことで悩んでいたことは想像に難くない。だが、近所住民はこういう。
「B子さんは弱みを見せない人でした。だからこそ、問題を抱えこんでしまってしんどかったのかもしれま せんね。
 いまもB子さん宅にはクリスマスツリーが飾ってあって外からも見えるんですが、それを見る度に胸に 込み上げるものがあって・・・」
一時、意識不明の重体だったB子さんは12月7日、退院。今後はカウンセリングを受け、精神状態が安 定次第、警察の事情聴取を受ける予定だ。
 誰もいない家ではクリスマスツリーだけが彼女の帰りを待っている。」
・・・同じ病気に苦しむ者として嗚咽を禁じ得ない。
 アトピー性皮膚炎という忌まわしき病気の、もっとも忌まわしい生き地獄――愛らしい子供の嘆き苦し む様を見せつけられる――が引き起こした惨事である。

 この事件に対して、日本で最も無能なヒキオタが集い罵りあう某巨大掲示板では、毎度お馴染みの 皮膚科医叩きが繰り返されているようだが、上述の記事をちゃんと読めば話が百八十度ひっくり返って しまうのである。

 では、上述の記事に今一度お目通し頂きたい。

 お気付きになられただろうか?

 お子様がいらっしゃる方であれば、気付かれたのではないでしょうか?

 皮膚科医叩きなんてトンデモナイ。  一家心中したこの家族は、アトピービジネ スの被害者なのだ!

 では、何故この家族がアトピービジネスの被害者であることが判るのか?
 以降、順を追って説明しよう。
 子供が生まれれば、病院あるいは市役所で「乳幼児医療『医療証』」という紙切れを受け取ることが 出来る。
 これは、収入が著しく多いとは言えない程度の家庭に生まれた子供達に対し、掛かった医療費を助 成してくれるというシステムの証なのである。
 これは、大阪府下の市町村の場合、年収による制限に引っ掛からない家庭のであれば、今年(平成 16年)10月末までは無料であった。  平成16年11月1日以降、有料となったが、それでも一回の診療 に対して本人が負担する乳幼児の医療費は一人当たり最高500円である。  また、複数回受診した 際に払う費用は、単純に掛かった回数×500円とはならず、同一の医科に掛かるのであれば、本人 が負担しなければならない乳幼児の医療費は、一人の子供当たり月額最高1000円である(平成16年 10月末までは無料)。
  つまり、具体的に言えば、二人の乳幼児が何度皮膚科に掛かっても、一ヶ月に掛かる治療費は、 平成16年10月末までなら無料。  それ以降でも最大で2000円しか掛からないのである。
 もちろん、乳幼児医療助成の対象となるには基準を満たしていなければならない。  大東市の場 合、基準のひとつは、乳幼児が5歳未満であること。  もちろん上述の記事にある通り、この家族の 二人の子供は、二人とも乳幼児助成の対象となる。  基準のもうひとつは、世帯の年収460万円以 下であること。  これについては不詳であるが、世帯の年収が460万円を超えたとたんに助成が無く なるのではなく、段階的に負担が大きくなる仕組みであるため、全く乳幼児助成の対象にならない程高 収入なら、それはそれで“病院の治療費だけで月5万円&アトピー用のミルクも月に5万円”如きは大し た負担では無かろう。
 つまり、健康保険の本人負担額を負荷に感じる程度の収入しかない家庭の乳幼児なら、病院の 治療費は最高でも2000円しか掛からないハズなのである!  しか も、それは、今年10月末までは無料だったのだ!

 いや、もし仮に乳幼児医療助成が全く無かったとしても、二人で月額5万円の治療費は余りにも高額 だ。

 私は、京都の高尾病院へ通っており、そこではステロイドなどの西洋薬に加えて漢方薬も処方してく れるため、払う薬代は普通の皮膚科とは比べ物にならない程高価になる。 しかも、私は糖尿病に関 する尿検査・血液検査も行ってもらっており、さらに、その薬も処方される。
 そこまでやって、月に1万2千円程度しか掛からない。
 乳幼児であれば、処方される薬の量はオトナの数分の一。  もちろん糖尿の検査も薬も無いし、普 通の皮膚科医であれば漢方薬の処方も無い。
 どう考えたって、真っ当に健康保険の利く皮膚科へ、乳幼児が二人 通って、月額5万円なんてことはあり得ない。

 それがあり得るのは、健康保険の利かない自由 診療のアトピービジネスだけだ!

 つまり、この家族は、ステロイド薬害の恐怖を徹底的に刷り込まれ、効かないオマジナイ治療に大金 を払い続け、挙句の果てに一家心中させられたアトピービジネスの被害者だったのだ。

 私からお金と綺麗な肌を奪い、失明寸前の重篤な皮膚炎を与えた松●医院は、彼自身のホームぺ ージ上で「人はアトピー性皮膚炎では死なない」と公言している。  それが正しいかどうかはともかく、 この事件のように、「人はアトピービジネスで死 」。
 そして、あろうことか一家を死に追いやったアトピービジネスが法に裁かれることは、ほとんど皆無で ある。  人の心を捨てた金の亡者共は、この記事を読みながら笑っているだろう。  彼らは誰に罰 せられることもなく、咎められることもなく、無知で無能なヒキオタ共からの賛辞を掲示板上で受けなが ら、勝手に治るアトピーがたまたま彼に掛かったタイミングで治っただけなのに「一生の恩人」と感謝さ れ、クチコミで被害者を集めながら儲け続ける。

 この事件の家族は不幸でした。

 ・・・ですが、この記事を読んでいる貴方が、彼らから学ばなければ次に被害者となるのは貴方かも知 れない。

 私の言っていることが正しいか否かも含めて、ご自分の頭脳を総動員して、無知で無能なヒキオタ共 や、おためごかしなオバチャン達の甘言に惑わされること無く、真実を見極めなければならない。
 この事件を“ああ可哀想”で終わらせるなら、次の被害者は貴方な のだから!



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