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オイル及びオイル添加剤
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【問】塩素系極圧剤が燃焼室へ侵入して燃えると塩素ガスが発生し、この塩素ガスが排気ガス中に含
まれる水に溶けると塩酸になる。
この塩酸がエンジンを傷めるのだと聞きました。
だから塩素系極圧剤を含む市販のオイル添加剤はイケナイのですね?
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【答】いやいやいや。 腐りませんって。
塩素化合物が燃えて塩素ガスを発生させることは事実ですし、塩素ガスが水に溶けて塩酸になるの
も事実です。
しかし、4サイクルエンジンの燃焼室に入って燃えるエンジンオイルは僅かです。 仮に2ストロークエ
ンジンであっても、ガソリンとオイルの混合比から考えて、1回の燃焼で燃える塩素系極圧剤の量は左
程多くありません。
そして、何より、ガソリンエンジンの排気ガスには、COとHCという還元物質が多く含まれています。
もし、生成された塩酸がアルミピストンを酸化腐食するのであれば、その前に還元物質と反応します。
ですから、塩素系極圧剤を多く含む市販のオイル添加剤をエンジンオイルに使用したからといって、
それだけが理由で、燃焼室〜排気管に腐食が発生することは化学的にあり得ません。
もし、極微量発生する塩素ガスに因って、燃焼室〜排気管に腐食が発生する位なら、ディーゼルエン
ジンなんてトンデモナイことになっちゃいますよ。 だってスロットルを持たないディーゼルエンジンは、
酸素過濃な状態で稼動するため、排気ガスに大量の酸化物質Noxを含むんですからね。 50万キロ
100万キロ当たり前なトラックのエンジン寿命なんて、あり無いことになっちゃいます。
ただし、使用後のオイルを燃焼温度の低い焼却炉で処分すると、ダイオキシンが発生します。 こ
れが理由で、日本国内で流通するオイルには塩素系添加剤が使えません。
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