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サスペンション

切断して短くするとスプリングのレートが上がるのは何故か?
【問】どうしてバネカットをするとレートが上がるのですか? 同じバネなんだから、自由長さとレートは 関係が無いのでは?

【答】

 

 

 

◆FAQ◆

【問】「自由長200mmのバネを10等分して10個のバネと見做す」とあるが、
 その場合、10個のバネはそれぞれ錘の重さを10等分して(つまり、それぞれに10kgずつ荷重が掛か って)縮んでいるのではないか?

【答】10個のバネ各々に10kgずつ荷重が掛かって、そのトータルとして自由長200mmのバネに100kgの 荷重が掛かっているんだと仮定してみましょう。
 その上で、10個のバネを使って10台の秤を作ります。
 この秤の重さが0kgであるなら、どれぞれ10kgずつ掛かる秤の針は、それぞれ10kgずつを示すハズで す。
 ところが、そうすると厄介な矛盾が生じます。
 緩衝の介在に依って物質の重さが変わってしまっているのです。
 もちっと具体的な話に喩えましょう。
 錘をクルマに取り替えたとします。
 上から1個目のバネはサスペンションスプリング。
 上から2個目のバネが看貫場の秤です。
 クルマの質量が1tonだと仮定すると、サスペンションスプリングが受け持つ荷重が100kg,看貫場の 秤が示すクルマの重さが100kgということになります。
 そんなことはアリエマセン。
 サスペンションスプリングが受け持つ荷重も、看貫場の秤が示すクルマの重さも、クルマの質量と等 しくなければなりません。
 つまり、「自由長200mmのバネを10等分して10個のバネと見做す」場合、10個のバネはそれぞれ錘 の重さを丸々100%受けて(つまり、それぞれに100kgずつ荷重が掛かって)縮んでいるのです。



 ...と、バネカットでバネレートが上がる理屈を説明させて頂いたが、実際にバーナー(酸素ガスバ ーナー)やグラインダでバネをカットした場合、逆にバネレートが下がってしまうことがあります。

 これは何故かと言うと、バーナーの火炎熱やグラインダの摩擦熱によって組織が変態し、大気で除冷 することによっていわゆる“焼き鈍し(やきなまし)”になってしまい、バネ鋼という硬度が脆化するからで す。
 これを防ぐためには、バーナーで焼き切るのは不可。 水を掛けて冷やしながら切るしかありませ ん。 でも、冷やしながらだとなかなか切れないんですよね〜。


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