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PS2・PS3感想文

【PS2】 デッド・オア・アライヴ2
デッド・オア・アライヴ2

□ポリゴン3D対戦格闘アクション
■ドリームキャストの業務用基盤NAOMIからの「まさか!?」の裏切り移植。  ドリームキャストへの 移植はこの約半年後になりました。

○:「正味3ヶ月間あったのかどうか」と言われる極端に短い開発期間を意識させない出来映えに驚き ます。  リアルタイムで描かれたグラフィックは非常に美しく(1年以上後で発売された【FF10】よりも 格段に綺麗)、操作性も文句ありません。
 「ホールド」がレバー入力+ボタンになりましたので、超初心者に対する敷居が若干上がった様にも 思いますが、許容範囲でしょう。
(ホールドの使い勝手が良すぎると、上級者が初心者に連敗を喫したりしてしまいますしね)


○:格闘ゲーム初心者にも優しいストーリーモードの難易度設定(しかも簡単過ぎません)。


○:キャラクターの動きが凄く自然に見えます。
 解剖学的にも物理的にも不可能な技ばかりなのに、動きが自然に見えるのは凄い事だと思います。


○:かすみの裏隠しコスチュームに素っ裸がある!(ただし、要改造機)


×:隠しコスチュームの数が泣きたくなる位少ない。
 夏のセーラー服とかナース服とかアンミラとか・・・
 プレイステーション版で楽しませてくれたコスチュームが全然入っていません。


×:無意味にDVD。



 
【PS2】 峠3
トウゲ3

□ポリゴン3Dレースゲーム
■プレイステーション時代から連綿と続くシリーズ物PS2版第1作。

★GTフォース対応

×:デモムービーが無い事が開発資金の少なさを物語っていますが、その分ゲーム内容がちゃんとし ていれば問題はありません・・・が、ちゃんとしてないよぉ。
 グラフィックは【バトルギア2】よりは幾らかマシとはいうものの、及第点以下です。
 AE86などの小排気量車で遊ぶとそれなりの挙動を示すのですが、ハイパワー車に乗ると出鱈目な 挙動で、実際に峠を走っている人間にはとても我慢できません。


×:コースに実在する峠の名前が付いていますが、全然似ても似つきません。
 私、箕●峠はかなり走り込んでいるつもり(最近はすっかり御無沙汰ですが)ですが、トンネル前後の 部分以外、何処が何処なのか皆目検討が付きませんでした。



 
【PS2】 ニード・フォー・スピード・モスト・ウォンテッド
ニード・フォー・スピード・モスト・ウォンテッド

□公道レースゲーム
■派生バージョンが多く存在するシリーズの王道バージョン。 メインのレースよりも執拗に追いかける 警察車輌との駆け引きが熱い

★GTフォース対応,GTフォースpro(200度)対応,G25(200度)使用可能(クラッチペダルとHパターン シフトは不可)

○:ハードウエアの限界を熟知した絶妙なグラフィック。 敢えて精緻さを避けて適度にボヤけさせるこ とにより、PS2らしからぬキレイ(に見える)グラフィックを実現。 単に見やすいだけでなく、道路と障害 物の区別も解り易く、プレイが快適。


○:リアルよりもプレイし易さに重きを置いた挙動。 非現実的に良く曲がるが、急旋回時に若干のオ ーバーステアを示すためにカウンターステアが必須。 「テクで捻じ伏せている」ように錯覚させてくれ る。


○:デフォルトがATで、気楽に遊べるが、こだわり派のためにオプションでMTが選択可能。


○:警察が「ビデオ撮影 → 自宅で待ち構えてタイーホ」などという姑息な手段を使わず、パトカーで追 い回す真っ向勝負。 おまけにしつこい&(パトカーが)速い。 物陰に隠れてやり過ごすドキドキ感が 妙にリアル。


×:途中で速いクルマに乗り換えなくてもストーリーモードがクリア可能なように調整されていますが、そ れ故に新しいクルマを入手する喜びがありません。 初期に入手するショボいクルマが素晴らしいエキ ゾーストノートを響かせて猛烈な速度でカッ飛ぶ不自然...


×:アメリカが舞台だと思うのですがアジアの雨季並みに雨が降ります。 さぞかしゲームの難度が上 がるのだと思いきや、タイヤのグリップ力はDRY時と全く変わりません。 グラフィッカーが能力を誇示 したいだけなんじゃないのか...


×:敢えての仕様だと思いますが、壁に深い角度で刺さった場合に、ちゃんと後退して切り返さないと再 発進できません。



  
【PS2】 V・R (ヴァーチャ・レーシング・フラット・アウト)
バーチャ・レーシング・フラット・アウト
※ FLAT OUT=(和訳)全速力で

□レースゲーム
■大型筐体の懐ゲー復刻版
 アーケードデビューの時、個人的に感動した秒間30フレームで描写されるフルポリゴン・レースゲーム からの移植。

★GTフォース対応、
★GTフォースpro非対応(ステアリング上に設けられた全てのボタン、およびハンドル裏のパドルに反応しません)
★G25非対応(GTフォースproに同じ)


○:ああ、やっと家庭で【 ヴァーチャ・レーシング 】が遊べる。
 メガドライブ版を買った時は、そのグラフィックの余りのショボさに眩暈を覚えつつ 「 アクセラレータを 積んでいるとは言え、Z80ワンチップでここまで再現してくれれば天晴れと褒める他無い 」 と、自分を 無理矢理納得させました。  実際、同時期に発売されたスーパーファミコン用レースゲーム【 ワイル ド・トラックス 】の方は、ポリゴンながらガタガタの動きで到底遊べた物ではなく、それ故、「メガドライブ 版【V・R】に文句を言ったら罰が当たる」と思ったのです。
 その後、32X版とセガサターン版が発売されましたが、前者はハードを所持しておらず、後者は 「 買 ったものの別頁で酷評した通りの出来 」 という悲しい代物でした。
 アーケード版の登場から実に12年。
 【 ヴァーチャ・レーシング 】を再現するには、あり余って余り過ぎるスペックのハードで、秒間60フレー ムになっての再登場(狂喜)。


○:某ゲーム雑誌に於いて「挙動が云々」と難癖を付けていたライターがいましたが、「的外れな指摘も 甚だしい」と言わざるを得ないでしょう、それは。
 これは、【 ヴァーチャ・レーシング 】であってグランツーリスモ・シリーズ最新作ではありません。
 挙動が嘘ンコなのは当たり前。  12年前のゲームの再登場ですよ。  リメイクじゃなくて再登場な んです。  ですから、如何に当時のプレイ感覚が再現できているかどうかがキモ。  このゲームに限 り、運動物理学的にリアルである必要はありません。
 ・・・で、そのプレイ感覚なのですが・・・これはもう、まんま12年前のヴァーチャです。
 ステアリングをガバッと切り込むと、フロントがインへグワッと向き、独特のスキール音を響かせ、過 大な横滑り角のままグイ〜ンと曲がって行く。
 正に、12年前に陶酔しつつプレイしたあの【ヴァーチャ・レーシング】そのもの♪

 ただし、敵車と接触した際の処理がキツ過ぎます。
 即スピン。
 グラベル即急減速といい、変な難易度UPが目に付きます。  当時の業務用はもう少し大らかだった ように思うのですが・・・


×:純正パッドでプレイすると、キー入力に対してヨー反応が早すぎるため、クルマの進行方向がヒョコ ヒョコ変わります。  この点は、メガドライブ版の方が良かったと思いますね。


×:GTフォースproに対応していません。
 パッドを併用すればプレイ可能ですが、ハンドルとアクセル・ブレーキしか認識しないため、マニュア ルミッションでのプレイができません。


×:これは、古い筐体を再現するためにワザとそうしているのだと思いますが、奥の風景が遅れて表示 されます。  なんだかセガサターンのレースゲームを彷彿とさせて嫌です。


×:希に処理落ちすることがあります。



 
【PS2】 バーンアウト3〜テイクダウン〜
バーンアウト3〜テイクダウン〜

■レースゲームの派生種。  意図して事故を起こすと言うトンデモナイ車ゲー。
□【ディストラクション・ダービー】って本当はこーゆーのにしたかったんだろうなぁ・・・と感慨深くなるゲ ーム。  【ラナバウト】が作れても、コレに至れないトコロが日本人の国民性なのか?

★GTフォース対応

○:う〜ん、「批評」と称して小難しい理屈をコネ回すのが惨めたらしく思える程大雑把ちゅーか能天気 っちゅーか。  現実社会なら一生を棒に振りかねない凄惨な自動車事故を、PS2の能力をフル活用 して描画したヴァーチャルリアリティ空間に再現。  その事故を能天気にゲームにしてしまいました。   こう書くと【ラナバウト】や【クレージータクシー】などの事故有りレースゲームを思い浮かべる貴兄も多 いと思いますが、本質的に【ラナバウト】や【クレ・タク】などは「事故を避けて目的地を目指すゲーム」で すが、これは「事故を起こすゲーム」なのです。
 だから敵車に幅寄せされて自車が事故ると大幅に不利になり、逆に敵車に幅寄せて敵車が事故ると 大幅なアドバンテージが得られます。  早い話、敵車を事故らせるとナイトロの使用可能時間が延び るんです。  そのため、敵車を事故らせるのに少々手間取っても簡単に挽回できちゃうんですね。   対向車線走行などの危険行為でもナイトロの使用可能時間が少々延びます。  つまり、出来るだけ 危ない橋を渡れば→ハイスピードが得られるというゲームシステムなんですね。  【ラナバウト】や【ク レ・タク】などにとって事故は「回避すべきもの」でしたが、【バーンナウト】のレースイベントでは「事故は 巻き込むもの」なんです。  このおかげで極めてインモラルな遊びが堪能できます。


○:PS2の描画能力をフル稼働して描くハリウッド映画顔負けのクラッシュシーン。  これをレースイベ ントに留めるのを惜しいと考えた製作者は、なんと!事故を起こすだけのゲームモードを「クラッシュ・イ ベント」という名で設定してしまいました。  交通量の多い大通りや交差点に突っ込んで多重衝突を起 こし、被害損額を競うのです。  いやもうインモラルすぎて、正直な話、事故で家族・知人を失った人 がこのゲームの存在を知ったらどう思うかと考えないでもありませんが、娯楽としては文句なしにオ・ モ・シ・ロ・イ。


○:本作といい【バトルギア3】といい、クルマゲームのために新しいOSでも公開されたのでしょうか?ち ょっと前までのPS2のクルマゲームが不憫なくらいグラフィックが綺麗です。  事故ってボッコボコに壊 れるクルマを丁寧に描写するプログラムには感動すら禁じ得ません。


○:ナイトロを使ってのフル加速時をブラー(画面をボヤかす技術)で表現しています。  【ドライヴィン グ・エモーション・タイプS】や【デッド・オア・アライヴ】では空振りに終わった技術ですが、本作では超高 速域での視野狭窄を上手く表現しています。


○:世界中のプレイヤーとインターネットを使ってリアルタイムに対戦できます。


○:クルマの挙動は、勿論出鱈目ですが、このゲームを数十分プレイした後に【GT4P】をプレイしても 問題ないくらい変な癖は付きません。  基本的に終始アンダー、旋回制動するとオーバーという大雑 把な出鱈目挙動ですが、運転免許のあるプレイヤーでも問題なく遊べます。


×:白熱のレースイベントに比べて、クラッシュイベントも面数が多い。  クラッシュイベントは、[ ×2 ]  や [ ×4 ] などのポイントボーナスを捕れるか否かで得点が決まってしまうため飽きるのが早い。   「レースはネット対戦で愉しめ」という製作者の意図も分からないではないのだが、もっとレースモードの 面も増やして欲しかった。


×:壁(特に分岐を制限する半透明な壁)に当たっても摩擦しない。  これはこれでメーカーが“良し” と判断した難度調整なのだろうが、国産レースゲームに慣れたプレーヤーには違和感が強い。


×:序盤の難度は十分に低いが、中盤くらいからヌルゲーマーを突き放してくれる。  まぁ、洋ゲーだ から仕方ないんだろうけど。


×:絶対に無理だと思うけど、実車で走りたかったなぁ。


×:これはこれで遊び易さの工夫だと思うけど、ミッションがATのみってのは寂しい。



  


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