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よろずQ&A
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【問】高齢者介護保健施設に申し込みます。何日くらい待てばイイですか?
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【答】私は施設で事務を執っている関係上、申し込みをされる家族から頻繁に上記の「待機期間に関す
る問い合わせ」を訊かれます。
...が、歯に衣を着せないで言ってしまうなら「それは、当の高齢者御本人サマ次第」です。
介護老人保健施設が供給するサービスは、独り(もしくは家族の介助を伴って)で日常生活を営むこ
とが困難な要介護高齢者に対して、専門知識と技能を持つ(※)介護職員が介助・支援を行うことにあり
ます。
それは、あくまで「独りで日常生活を営むことへの支援」です。
したがって、職員は要介護高齢者が着替えたり食事したり、排泄したり、入浴したりするのを手伝うた
めに存在しています。
※:モチロン“建て前”。 実状は、マックジョブさえマトモに勤まるかどうか。 プロフェッショナルなど求める方が無茶。
ところが、現実にこうした高齢者施設に求められる機能は「少し」違います。
もちろん、多くは高齢者の家族が高齢化していたり、身体に不具があったり、あるいは独居老人であ
ったりした場合などに、着替えたり食事したり、排泄したり、入浴したりする手伝いが必要で要介護高
齢者施設に入居(入所)されます。
しかし、(第三者から見て)キチガイ以外の何者でもなくなってしまった爺婆の隔離場所として要介護
高齢者施設が存在していることも事実です。
目を離した隙に要介護高齢者が自傷したり、食糞したり、他人に暴力を振るったり、深夜に徘徊して
キッチンのコンロを空焚きしてしまったり、頻繁に奇声を発してキチガイっぷりを周囲にアピールしてし
まうような問題行動・異常行動を監視・制止するために介護職員が存在し、その囲い込み場所として施
設が存在しているという一面があります。
そして厄介なことに、そうした監視・制止(業界用語で【見守り】と云う)に必要なマンパワーは、介護保
険の工数に数えて貰えません。 つまり、見守りに必要な人件費に対して、介護保険は1円も給付して
くれないのです。
介護保険が保険給付の対象としているのは、着替え・食事、排泄、入浴などの日常生活行動に対す
る介助・支援であって、キチガイの見守りではありません。
したがって、当然の事ながら、問題行動・異常行動が頻発して【見守り】の時間が長い高齢者が多く
居れば居るほど、本来の業務である【日常生活の介助・支援】ができなくなります。
有能な介護職員一人で、見守りの必要が無い高齢者20人くらいなら、日中の介護が可能です(食事
介助および入浴介助を除く)。
しかし、独りにしておくことがデンジャラスな常時見守りを要する高齢者が3人も居れば、幾ら有能な
介護職員でも1秒たりともその場から離れることができなくなるます。
先に述べた通り、日常生活の介助・支援以外に必要となるマンパワーに対して介護保険はビタ1円
払ってくれませんから、問題行動・異常行動のある高齢者が増えれば増えるほど、施設は運営が成り
立たなくなってしまいます。
ですから、 [ 施設のベッドに空きがある ] イコール [ 申し込めばスグに入居(入所)できる ] ではない
のです。
以前に延べた内容と重複してしまいますが、「家族に疎まれる高齢者は、施設にとっても招かざる客」
なのです。
貴方(家族)から離れたいと強く願われてしまうほどに厄介な高齢者に限って、なかなか何処の施設
にも入れない(待っても待っても「空いたよ」という連絡が貰えない)のです。
さて、貴方がお爺ちゃんもしくはお婆ちゃんを施設に入居(入所)させようとする理由は、日常生活に
介助・支援が必要だからですか? それとも...???
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