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「グラン・ツーリズモ 3」
□ポリゴン3Dレースゲーム(ドライブシミュレータ)
■満を持して発売されたドライブシュミレーション第3弾。 今作はハードがPS2だ!
★GTフォース対応
★以下のレビューは、ステアリングコントローラ【GTフォース】を使用したものです★
○:PS2の描画性能を存分に発揮した(当時としては)超美麗グラフィック。
とても高々4万円に満たないマシンがリアルタイムで描いているとは信じられません。
○:遂に実現したフォースフィードバック・ステリング・コントローラー『GTフォース』。
操作系のリアルさに於いて旧来と明らかな一線を画しました。
とくに、アシストモードを「シミュレーション」にした時の情け容赦の無さ(ただし、“当時としては”。 【RBR】の
情け容赦無さ度は更に数段上)は、両手を上げて歓迎します。
○:間口を広げる各種補助制御。 勿論、リアル至上主義者はOFFで。
○:次のギアを予め表示してくれますので、コーナーへの進入速度が予測し易い(現実にありえない虚構な
んですけどね。 遊び易いので個人的に“○”です)。
○:i リンクに拠る別画面対戦(まぁ、並大抵の環境では実現困難だと思いますが)。
×:旋回制動が効き過ぎです。 この所為で実車への応用性が著しく損なわれています。
×:『GTフォース』は素晴らしいのですが、住宅事情で使えない人も少なくないでしょう。
それを考慮すれば、省スペースな『ネジコン』に非対応なのはマイナスです。
×:他のコントローラーを差したままで『GTフォース』をUSBへ接続すると、干渉して誤動作する事があ
ります(誤動作したりしなかったりするのですが)。
×:これはソフトウェアの不具合ではないのですが、『GTフォース』のペダルコントローラーが軽いので、
使用中に動いてズレます。
×:BGMと効果音の音量を個別に調整できません。
×:フォミュラーカーが存在する所為で、市販車をチューニングする楽しさが薄れてしまいました。
×:登場するクルマの種類が激減しました(旧車オーナーがっかり)。
×:【グランツーリズモ】【GT2】からの悪しき誤解ですが、小排気量車をフルチューンすると無負荷でも
吹け上がりません。 幾ら何でもそれは無いって。
×:PS2が初期型の場合、メモリーカードのデータが頻繁に飛ぶ事があります。
×:初期型のPS2の場合、読み込み不良の所為でプレイできない事があります。
×:ダートを走る後輪駆動車のスタビリティが高過ぎて嘘臭い。
×:ゲームとしては、これで正解だと思いますが、ダート(グラベル)での挙動が実車と大きく異なりま
す。
実車でグラベルを走ると、直進状態から旋回姿勢に移行するのに掛かる時間が、ターマックよりも長
くなります。
これは、グラベルではグリップ力が小さいので、ヨー加速するために必要な前後の求心力差(※注1)
が発生し難いからです。
そして実車の場合、ヨー速度が大きくなると、少々大きくカウンターを当てても、一旦大きくなったヨー
慣性力を相殺できません。
これもグリップ力が小さいからで、ヨー慣性力を低下させるのに必要な逆方向の軸モーメントが得ら
れないからです。
ですから、実車でグラベルを走ると、「タイヤが空回りして加速しない」「タイヤがロックして制動しない
(※注2)」「ヨー加速しない(※注3)」「向きが変わり始めると速やかにスピンモードへ入り、操作が遅れ
ると対処できない」となります。
しかし、このゲームでは、慣れさえすれば、ターマックよりもグラベルの方が格段ラクチンに走ること
が出来ます。
それはグリップ力を左程小さく表現せず、なおかつ、ヨーを前後輪の求心力差(※注1)とヨー慣性力
から計算するのではなく、ゲーム的な数値を当て嵌めている(※注4)からでしょう。
所詮ゲームなのですから、実車の挙動に拘り過ぎるのも敷居を高くしてイケナイのかも知れません。
でも、シミュレーションを謳っているのですから、もう少し納得させて欲しかったですね。
ターマックが旋回制動以外概ね納得出来ているだけに、この嘘臭さは残念です。
※注1:正確には「[求心力]ー[遠心力]の差」。
※注2:路面状態に因っては掘り起こし抵抗が起こるので、タイヤをロックさせた方が制動距離が短くな
ることもあります。
※注3:感覚的には「曲がらない」あるいは「クルマの向きが変わらない」。
※注4:おそらく、単純に転舵方向へヨー加速しているものと思われる。
★追伸★
実車の走り屋さんが【GT3】と【GTフォース】を購入するのであれば、是非お勧めしたいのが「アーケ
ードモード」。
起動後、まずは、オプション画面で左から6番目(真ん中)の『ASM(スピン防止装置)』と『TCS(トラ
クション・コントロール)』をOFFにしましょう。
次に、オプション画面右から3番目の「ステアリングアシスト」を選択。 『プロフェッショナル』(練れた暁
には『シミュレーション』)に切り替えましょう。
メニュー画面に戻って「ARCADE」から「SINGLE RACE」→「NOMAL」(最初から「HARD」はキツイですが、走り
屋なら「EAZY」は物足りないでしょう)→コース選択→クルマ選択(勿論後輪駆動で! オススメはクラス「C」のスープラ
RZ)→ミッション選択は「MANUAL」→仕様選択は「DRIFT」→で、スタートです。
ここでのポイントは、仕様選択で「DRIFT」を選ぶことです!
実車での「ドリフト仕様」といえば「フロント=超ハイグリップ、リア=うんこタイヤ」というケツが滑れば
それでヨシ仕様のイメージが付き纏いますので、リアル志向の我々はつい「GRIP」を選択しがちです。
しかし、【GT3】のアーケードモードで「GRIP」を選んでしまうと、タイヤのグリップ力がSタイヤチックな
のでノーマルパワーでは全然面白くありません。
「DRIFT」を選べば、コンフォート系タイヤを4輪に履かせたような挙動を示しますので十分に実車へフ
ィードバックが可能な練習になります。
「DRIFT」「GRIP」はゲームバランスの微調整にも使えます。
「DRIFT」でも「GRIP」でも敵車の速度は変わりませんから、難易度NOMAL×DRIFTが中辛、難易度
HARD×DRIFTが激辛、難易度NOMAL×GRIPが大甘、難易度HARD×GRIPが大辛になります。
ちなみに余談ですが、「グランツーリズモモード」で改造したクルマも「アーケードモード」で選択可能で
す。
この場合、『コントロールタイヤ』を履かせることができますので、更に難度が押し上げられます。
ちなみに、「アーケードモード」での敵車は、こちらの最高出力に合わせて選択されますので、[チューン
ドハイパワー] × [コントロールタイヤ] の組み合わせでは、敵車に全く歯が立ちません。 これで、
「ステアリングアシスト」を『シミュレーション』にして、「HARD」で1位が取れたら、実車でも相当腕が上が
っていることでしょう(というか、ちょっと勝てそうに無い(苦笑))。
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「グラン・ツーリズモ 4 プロローグ」
■ドライブシミュレータ
□ドラテクヲタクの潜在数を遥かに凌駕して売れる怪物ソフト最新作・・・といっても正味の完成新タイト
ル作ではなく、基本部分は形になっているものの一向に商品として形にならない【GT4】が、完成するま
での繋ぎとして発売された「お茶濁し」。
★GTフォース対応、GTフォースpro(ロックトゥロック900度)対応
★以下のレビューは、ソフトと同時発売された専用コントローラ【GTフォースpro】の使用を前提にしています★
○:遂にステアリングモード『シミュレーション』でのドリフト走行が可能になりました(激喜)。 オーバー
ステア状態のヨーが加速する感覚、クルマの重さがカウンターステアへの反応を阻む感覚がちゃんと
再現されています。 (後に発売される【エンスージア】や【リチャード・バーンズ・ラリー】に遠く及びませんが当時としては)
感涙モノです。
○:【GT3】で気に障っていた「効き過ぎる旋回制動の嘘臭さ」が解消されました。 強い制動を残したま
ま転舵すると、曲がらない状態に陥ります。 新型コントローラのBペダルタッチのリアルさも加味され
て感涙モノです。
○:登場車数僅か50台ながら、ロータスエリーゼ(丸目♪)、本田HCS(2003東京モーターショウのコンセプトカ
ー)、マクラーレンF1という綺麗所揃い。
○:登場コース数僅か5箇所ながら、すべてがGTシリーズ初登場。 GTオリジナルの特設コース3箇
所は、いずれもトリッキー&ツイスティで高難度。 さらに、富士スピードウェイ&まともなゲーム初登場
(※)の筑波サーキットとマニアのツボをきっちり押さえてあります。
※:筑波サーキットは、かつてプレーステーション用くそソフト【J’Sレーシング】に収録されたことがあります。
○:オートセーブ
○:無茶な突っ込みで他車や壁に接触すると10秒間時速50kmしか出せないペナルティを喰らうように
なりました。
○:グラフィックは【GTコンセプト東京‐ジュネーブ】と比較しても格段に向上しました。 この系列以外
のクルマゲームと比べると、同じハードと思えない程。 落差があり過ぎて、他社が気の毒です。
×:いまいちリアルに徹しきれていない。
旧作よりは遥かにマトモになったとは言え、相変わらず旋回制動が実車以上に効く。 また、初心者
あるいは走り屋以外に遠慮してかタイヤのグリップ力が非常に高い(下記の通り、タイヤのグリップ力
は「ストリート」が一番弱いのですが、それでも実車より遥かにハイグリップです)。
×:商売的に弱い車種数&コース数。 過去に販売された【GTコンセプト2002Tokyo】が、発売後しば
らく経って中古相場の値崩れを起こしたことが未だ記憶に新しい。
×:砂の色で塗られているサーキットのグラベルが砂場じゃない(笑)。 コースアウトしても、高速のま
ま復帰できてしまいます。
×:適正なギアが表示されるタイミングが非常に遅くなりました。 この所為で、コースレイアウトを頭
に叩き込まないとマトモに走ることが出来ません。
×:凶悪なバグあり。
GTフォース使用時に「アクセルが全開にならない」「ステアリングの反力モーターが一方向に回りきっ
てしまい戻らなくなる」というバグがあります。
この所為で、他のサイトや雑誌などで酷く叩かれているようですが、販売後の商品にバグが見つかる
こと自体は、決して珍しいことではありません。
むしろ、バグを「仕様です」と言って逃げず、対策品と無償交換しているのですから、バグが出たこと
を口汚く罵るのは、酷なように思われます。
ただし、対策品と無償交換するということが余りおおっぴらに公表されていない点、ならびに交換方法
が郵送のみであって、店頭交換には応じていない点には問題があります。
「対策品と無償交換しますよ〜」という広告は、(私は見ていませんが)おそらくゲーム雑誌などの広
告で宣言したのでしょう。 しかし、ゲーム雑誌を買わない人は、それを知る術がありません。 しか
も、プレイステーションのホームページでもトップページにその記述は無く、あまつさえ「グランツーリスモ
4プロローグ版」のアイコンをクリックして現れるGT4Pのページに於いても、バグの発覚に関する記述
はありません。
件の記述は、 http://www.jp.playstation.com/index.html の画面一番下に小さな字で置かれている
「>インフォメーション」をクリックして http://www.jp.playstation.com/info/index.html へ移動し、そこに
ある『03/12/19 「グランツーリスモ4“プロローグ”版」『「GT FORCE(R)」、「GT FORCE(R) Pro」使用時
にアクセルが全開にならないおよびハンドルがとられる現象』の原因と対処方法について』をクリックし
て漸く辿り着くことが出来るのです。 これではまるで、臭いものに蓋をしているようにしか見えません。
ドライブフィールなどに旧作から格段の進歩が見られる佳作(実際にクルマで疾らない批評ライター共
には、この良さは理解不可能だと思いますが)だけに、不適切としか思えない及び腰な不具合の処理
に憤りを禁じえません。
★☆情報★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■ま、普通にプレイしていれば気付くと思いますが、アーケードモードでのタイヤ選択は、グリップ力が
左よりも右の方が強く設定されています( ストリート < スポーツ < ノーマル < レーシング )。
デフォルトが「ノーマル」になっていますので、ついついそのままプレイしてしまいがちですが、実車で
言えば、「Sタイヤ」で走っているようなモンです(道理で矢鱈にハイグリップだったわけだ・・・)。 ドラテ
クヲタクを自認する人は、「ストリート」を選択しましょう♪
■ちなみにGT4プロローグに登場する車両は、
● ダイハツ「コペン アクティブトップ」
● ダイハツ「ミラ TR-XX アヴァンツァート」
● ホンダ「ビート」
● ホンダ「シビック Type R (EK)
● ホンダ「フィット W」
● ホンダ「HSC (第37回東京モーターショウコンセプトカー)
● ホンダ「インテグラ Type R 98 spec」
● ホンダ「オデッセイ L Type」
● ホンダ「S2000」
● ホンダ「NSX Type S Zero」
● ホンダ「TAKATA童夢NSX (全日本GT選手権#18)
● Spoon「Spoon フィット レーシングカー」
● Spoon「Spoon シビック Type R (EK)
● Spoon「Spoon S2000 レースカー」
● マツダ「デミオ スポルト」
● マツダ「楔」
● マツダ「ロードスター1.6 (NA)」
● マツダ「RX-7 スピリット R Type A (FD)」
● マツダ「RX-8 Type S」
● 三菱「コルト 1.5 Sport X Version」
● 三菱「 i 」
● 三菱「ランサーエボリューション X GSR」
● 三菱「ランサーエボリューション [ GSR」
● 三菱「ランサーエボリューション [ MR」
● 日産「フェアレディ Z Roadster」
● 日産「マーチ 12c 5door (K12)」
● 日産「シルビアK'S AERO」
● 日産「スカイライン GT-R VspecU (R32)」
● 日産「スカイライン GT-R Vspec・U Nur (R34)」
● 日産「スカイライン クーペ 350GT (V35)」
● 日産「ザナヴィ ニスモ GT-R (全日本GT選手権 #23)」
● ニスモ「Fairlady Z Z-tune (Z33)」
● スバル「インプレッサ ラリーカー (GC)」
● スバル「インプレッサ WRX STi Version Y (GC)」
● スバル「インプレッサ WRX STi (GD type-U)」
● スバル「インプレッサ ラリーカー (GD type-U)」
● スバル「レガシィ B4 2.0GT specB」
● スバル「レガシィ B4 3.0R」
● スバル「レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT specB」
● スバル「レガシィ ツーリングワゴン 3.0R」
● スバル「クスコスバルADVAN インプレッサ (全日本GT選手権 #77)」
● スズキ「アルトワークス スズキスポーツ リミテッド」
● スズキ「カプチーノ」
● スズキ「コンセプト‐S2」
● トヨタ「bB 1.5 X Version 2WD」
● トヨタ「セリカ GT-FOUR ラリーカー (ST205)」
● トヨタ「 ist 1.5S 2WD」
● トヨタ「MR2 GT-S (SW20)」
● トヨタ「MTR」
● トヨタ「プリウス G ツーリングセレクション」
● トヨタ「Vits 1.5RS」
● トヨタ「WOODONE トムススープラ (全日本GT選手権 #36)」
● Trial「CELICA SS-U チューニングカー (ZZT231)」
● Dodge「バイパー GTS」
● Ford「フォーカスラリーカー」
● Ford「フォード GT」
● BMW「マクラーレン F1 GTR FINA (Long Version)」
● Lancia「デルタ HF インテグラーレ ラリーカー」
● Lotus「エリーゼ スポーツ 190」
● Mercedes-Benz「SL55AMG」
● Volkswagen「ルポ GTI カップカー (ルポ GTI カップジャパン出場車両)
・・・少ない少ないと言われているけど、これだけ出ていれば十分なのでは?
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「グラン・ツーリズモ 4」
■ドライブシミュレータ
□ドラテクヲタクの潜在数を遥かに凌駕して売れる怪物ソフト最新作。
・・・しかし、こんなマニアックな代物がミリオンセラーになるのに、実車のスポーツモデルは皆目売れ
ていない・・・理由は判ってる(山ノ神怖し)けど理不尽だよねぇ・・・
★GTフォース対応、GTフォースpro(ロックトゥロック900度)対応
★以下のレビューは、専用コントローラ【GTフォースpro】の使用を前提にしています★
★G25(ロックトゥロック900度)使用可能(Hパターンシフトとクラッチは使えません)
○:不特定多数を対象とするコンシューマのゲームソフトとしては、これが最善策なのかも知れません。
荷重移動がグラフィックで表現されるようになりました。 具体的に言うと、ロール運動が画面上に
設置されたゲージによって表現され、ノーズダイブやリフト運動を(プレイステーション用ソフト【峠MAX〜ドリフト
マスター】のように)前方視界の上下移動によって表現されています。
これは、正直言って誰でも思い付く陳腐な表現方法だと思います。
そして、硬いサスキットを組んだクルマに乗っている人にとって(少なくともノーズダイブやリフトは)実
車と大きく異なってしまいます。
何より、峠やサーキットに通う回数が年間三桁に届く現役走り屋にとっては、こんなに判り易い表現
は無くても何ら支障はありません(というか、余剰なインフォメーションは興を削ぐだけ)。
しかし、峠へもサーキットへも行く機会が少ない(私のような)人にとっては、有り難い救済です。
ただし、「このゲームをやり込むことによって、実車の運転が上手になるか?否か?」というレベルで
考えるとこの表現方法はベストにならないでしょう。 喩えノーマルのサスペンションであっても、実車
のスポーツモデルのノーズダイブ/リフトは、これ程に大きくは無いからです。
○:【GP4】よりも更にドリフト走行が現実感覚で再現可能になりました(※)。 オーバーステア状態のヨ
ーが加速する感覚、クルマの重さがカウンターステアへの反応を阻む感覚に加えて、前述の荷重移動
の表現が加わって「次に何をすべきなのか」がプレイヤーに伝わってきます。
※ ただし、コントローラーをGTフォースproの900度モードでプレイする場合、転舵が忙しく中途半端な小径ステアリングと不自
然に重いモーターの抵抗の所為でフルカウンターステア状態のドリフトは非常に難しい。
○:コースアウトした際に食らう“10秒の間、時速50kmしか出せない”というペナルティが、選択によって
ON/OFF出来るようになりました。 【GT4P】時に、賛否両論あったみたいですね。
私は、「事故のリスク無しに攻めることが出来る」という時点で“リアル・シミュレータ”失格だと思いま
すから、安易に大衆の声に迎合して削除しなかった製作スタッフに拍手を送りたいと思います。
○:アーケード・モードにおけるタイヤのグリップ力が細かく設定できるようになりました。 ゲームとし
て楽しみたいプレイヤーはハイグリップなコンパウンドを。 シミュレータとして愉しみたい電脳走り屋
はローグリップなコンパウンドを選ぶ自由があります。
○:当ホームページにおける【GT4P】のレビューで酷評した“サーキットのグラベルが砂場じゃない”が
改善されました。 コースアウトするとグラベルの凹凸に足を捕られて大きくタイムロスします。
○:当ホームページにおける【GT4P】のレビューで酷評した“適正なギアが表示されるタイミングが遅
い”というクレームが改善されました。
○:ダート路面のμが小さくなりました。
実車とは異次元のレベルで鼻が入るくせに、スピンモードに陥り難い(ヨーゲインが高く、ヨー加速度が小さ
い)という嘘臭さは相変わらずですが、体全体で感じるGインフォメーションが無いコンシューマ・ゲーム
としては、これがリアルさの限界だと思います。
△:相変わらず旋回制動が実車以上に効きます。 まぁ、実車と全く同じに旋回制動が効かなくなれ
ば、ゲームとしての難度は急激に上昇しますからね。 これもまた、コンシューマ・ゲームとしてのリア
ルさの限度なのかもしれません。
×:実車よりもヨーの応答が良好です。 ちょっと鼻が入り易過ぎるように思います。
×:実車よりもアクセルONでのテールスライド抑制が簡単です。 まぁ、ゲームのデフォルメとして評価
するなら、「○」だと思いますが。
×:積雪あるいは凍結路面に於けるハンドルコントローラーのフォースフィードバックが変。
具体的に言うと、積雪や凍結した路面ですから、極低μ路なのに、ステアリングの
手応えが乾いたアスファルトと同じなんです。 雪の降りかねない地域の冬の峠
へ、うっかり夏タイヤで上がってしまった経験のある貴兄なら御存知の通り、凍結路や積雪路にタイヤ
が乗ると、それまで乾いたアスファルトで得られていたステアリングの手応えが突然消失します。
我々ドライバーは、Gの変化も然る事ながら、この手応えの変化から路面状態を知るのです。 もし
かしたら、製作側は、「路面状態に関係無く、ゲーム画面でリアルドライヴィングするためにはインフォメ
ーションとしてのフォースフィードバッグが必要不可欠だ」と捉えていたのかも知れません。 しかし、
実際に免許を持ち、色々な路面コンディションでやんちゃな運転をしてきた我々にとっては、フォースフ
ィードバックから得られる濃密な情報よりも、低μ路とは思えない強い手応えがもたらす違和感の方
が、遥かに弊害が大きいのです。 何故なら、実際に自分が運転してきた経験が反映されないからで
す。 乾いたアスファルトと同じ手応えでは、リアリティもヘッタクレもあったもんじゃありません。 こ
れについて、デバッグ中に免許を持ってる誰も『駄目出し』をしなかったのでしょうか?
×:積雪あるいは凍結路においてトラクションが掛かり過ぎます。 マカロニピンスパイクかな? それ
にしたって、もっと「腫れ物に触るようなアクセルワーク」が要求されるハズですが。
×:グランツーリズモ・モードの教習に於いて、ゴーストカーが消せません。 実車を運転する際には
絶対に見えない存在なだけに物凄くウザイのですが・・・ 正直な話、ゴーストカーが邪魔な所為で良
いタイムが出せません(涙)。
→ 貴重な情報をメールにて頂戴しましたので、下に追加情報としてこのゴーストを消す方法を載せております。
×:ヨー方向の動きに関して'のみ'言えば、【GT4】よりも【GT4P】の方がリアルです。 その他の挙動
を加味すると単純な二者比較で【GT4P】よりも【GT4】の方がリアルって評価になってしまうのですが。
×:グラフィックは【GT4P】と大差ありません。 ギャラリーが紙人形に見えなくなったという点は、凄
いと思いますがね。 でも、進化はそれだけ(って・・・それがスゴイということは分かるのですが・・・【峠3】や【バー
ンアウト3】のグラフィックが結構キレイだったので、流石に今回の小改善レベルでは、驚かされませんでした)。
(「遠くの背景が綺麗になった」という意見も聞くのですが、個人的に余り差異は感じません)
×:デフォルト状態で収録コース数の半分以上が遊べるのは、個人的に“○”だと思いますが、【GT4
P】に収録されていたコースがデフォルトで遊べないのは“×”。
×:リプレイなどの傍観画面において、時折(つーか、頻繁に)、画面がブレます。 また、稀に処理落ち
します。
ゲームに支障があるわけではありませんし、DC版【セガ・ラリー】の処理落ちに比べれば“無問題”な
レベルだと思うのですが、気にし始めると結構気になります。
×:セーブにメモリーを大量に消費します。
□■<情報その壱>■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
アーケード・モードの場合、走行開始前におけるMT/ATやタイヤレベルの選択画面において、ドライビ
ングアシストのON/OFFが出来ます。
ところが、グランツーリズモ・モードは、ドライビングアシストのON/OFFを選択を要求する画面が出て
来ません。 その所為で、グランツーリズモモードは、「ドライビングアシストをOFFに出来ない」と思っ
てしまいがちです。
しかし、走行開始前に“セッティング”を選ぶと、右下の方に『ドライビングアシスト』という項目があっ
て、ココでアシスト量を匙加減することができます。 ゲーム派はデフォルト、もしくはプラス方向に調
節しても構いませんが、実際にハンドルを握って峠やサーキットに行くシミュレート志向派なら、項目内
の全てを“ゼロ”にしてください。
【GT4P】よりも旋回制動が効くのが玉に瑕ですが、タイヤのグリップレベルを下げて走れば、十分に
リアルなドライブシミュレーターを堪能できますよ♪
□■<情報その弐>■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
miyaji様より貴重な情報を頂戴しました。
「PS2批評のGT4の批評の中に・・・
> ×:グランツーリズモ・モードの教習に於いて、ゴーストカーが消せません。
> 実車を運転する際には 絶対に見えない存在なだけに物凄くウザイのですが・・・
> 正直な話、ゴーストカーが邪魔な所為で良 いタイムが出せません(涙)。
と、ありますが
十字キーの上押すとon/off切り替えれますよ。
ひょっとしたらもうご存知かもしれませんが。^^;
ここに出てました。
http://www.geocities.jp/bellinus_crispa/
〜<以下略>〜」
とのことです。 ご指摘ありがとうございました。
□■<情報その弐>に対する補足■□
「とある人」様から、この件について貴重な御指摘を頂戴しました。
「GT4のゴーストの件ですが、確認してみたら説明書に書いてありますよ?」
え〜っ!
あわてて取説を読み直す。
グランツーリズモモードのライセンスってことは、27頁だよなぁ。
やっぱり、載っていない。
仕方がないので、あらためて取説を最初の1ページから丹念に読み直す……ありました! という
か、見つけました!
グランツーリズモモードのライセンスモードに関するページじゃなくて、アーケードモードのタイムトライ
アルのページに。
う〜ん。
これってどうなんだろう。
たしかに「自分で「非難?」と大胆に書いてる人が、説明書も読まないでゲームを批評するのは・・・ち
ょっと頂けません」って言われるのは、正しくその通りだと思います。
好意的なレビューならいざしらず、開発者が苦心惨憺して作り上げた作品を、一介のユーザーがボロ
クソに貶しちゃってるんだから、「せめて取説くらい端から端まで熟読して」ってのは、至極真っ当な意
見でしょう。
ただ、これだけ様々なモードを用意して下さっていると、ユーザーの中には、幾つかのモードを全く遊
ばない人も居るハズです。 実際、私はアーケードモードのAスペックとグランツーリズモモードしか遊
んでいません。 ですから私は、遊んだことのないBスペックやタームトライアル,マルチLANレースに関
しては、レビューでも触れていません。 そして極めて限られた可処分時間を愉しむため、自分が遊び
もしないモードに関する解説を丁寧に読もうとはしなかったのです。
そして、あの薄いパッケージ内にディスクと取説を収めなければならない制約を考慮すれば、「各々の
モードに関する説明に、詳しい説明記事を書け」というのも酷な話でしょう。 懇切丁寧な取説を作れ
ば、それは厚くならざるを得ず、そうなれば、パッケージ内に収まらなくなってしまうでしょうから。
ですから、これだけ様々なモードを設けて、それぞれに解説が必要になってしまったのであれば、タイ
トルメニューに「取り扱い説明書」や「ヘルプ」を設けて、そこで懇切丁寧な解説をすべきだったのでは
ないでしょうか?
貶しレビューを書いてるくせに、取説も完読していないという点に関する非は、完全に私にあります。
しかし、単純に「タイムトライアルモードを遊ばなかったユーザーが、ライセンスモードに現れるゴース
トの消し方が分からなかった」ということの非は、丁寧さを欠いた取説にあるハズです。
こういった取説の不明瞭な記述は、なにも【GT4】に限ったことではなく、【FF8】の“アレ”は論外とする
としても(笑)、ライバル作品の【ENTHUSIA】でも、フリーレースに関する説明に、新しい車ゲットの条件
が書かれていない(別ページのFAQに記載)など、ゲーム情報誌を読まない層を無視した取説作りがさ
れています。
ユーザーの多様性について、もう少し考慮する必要があるのではないか?思います。
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【PS2】 Gran Turismo Concept TOKYO-GENEVA
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「グラン・ツーリズモ コンセプト トウキョウ ジュネーブ」
□ドライヴィングシミュレータ
■日本国内で販売されたものの海外バージョン
○:日本国内版は登場するクルマの数が少なく、【GT3】を本家とした場合の分家的な作りでしたが、こ
ちらは下手をすると本家を超えかねないほど多種のクルマが登場します。 自動車ディーラーの促販
グッズとして作られた三菱「エアトレック」やダイハツ「コペン」も収録。 さらには、驚くべきことに、あ
の「童夢」も!
★GTフォース対応
★以下のレビューは、ステアリングコントローラ【GTフォース】を使用したものです★
★GTフォースpro(200度モード)使用可能(ただし、ステアリング裏のシフトパドルは使用不可)
○:リプレイが半端なく綺麗。 PS2としてはほぼ究極(【GT4】で更に上へ行くとは思わなかった)。
×:「グランツーリズモモード」が無いのですから、『コントロールタイヤ』を履けないのは仕方が無いと思
います。
しかし、「GRIP」「DRIFT」の仕様が選べないのは納得が行きません。
日本国内流通版も含めて【GTコンセプト】の難易度選択は「Beginner」と「Professional」の2種類しか
なく、クルマの仕様が「GRIP」オンリーなので、実車で走り込んでいる人なら初プレイで「Professional」を
全制覇できてしまうでしょう。
これでは、幾ら車種数を増やしてもヤリコミ要素が希薄であると言わざるを得ません。
「ステアリングアシスト」に「Simulation」がないこともあって、全体的に難度が低過ぎるように思いま
す。
×:made in Japan のくせに日本国内で販売されていません。 yahoo オークションなどで入手すること
が可能ですが、落札価格は低くても7千円、高いと万に届きます。 個人輸入しようとしても、北米で
販売されたNSTC方式版は既にレアになっていて、海外通販のホームページを探してもみつかりませ
ん。 台湾で販売されたNSTC方式版なら、既に製造終了していてもそれなりに市場に出回っているの
ですが、いかんせんホームページが中文なので発注ができません。 欧州で売られているPAL方式
版なら、未だ製造終了していないので安価に個人輸入できるんですけどねぇ。
(後日記:2003年3月現在だと半値位に落ちているようです)
×:台湾発売分の場合、取扱説明書が中文ONLYです。 ゲーム画面は英文と中文が選択できるの
に、片手落ちだと思います。
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「グラン・ツーリズモ・コンセプト」
□ポリゴン3Dレースゲーム(ドライブシミュレータ)
■【GT3】の派生バージョン。
2001年の東京モーターショウで発表されたコンセプトカーを走らせることができます。
★GTフォース対応
★以下のレビューは、ステアリングコントローラ【GTフォース】を使用したものです★
○:○も×も基本的に【GT3】を踏襲しています。
ただし、小さいながらも大きな改良が施されました。
それはターマック(舗装路)でのリアタイヤの挙動再現性です。
【GT3】の場合、ターマックで後輪駆動車のリアタイヤを滑らせると、実車の様に過大なスリップアング
ルのまま安定させる事が非常に困難で、すぐにスピンしてしまいました。
それが本作では見違える程改善され、フルカウンター状態で横に流すと云う芸当が出来る様になっ
たのです。
単純明快に楽しいです。
○:やっぱりオータム・リンクを後輪駆動車で攻めるのは楽しい♪
勿論、縁石カット禁止で全部のコーナーを可能な限りドリフトで繋ぐの。
オススメ車種は黄色いFD(笑)。
×:「グランツーリズモモード」が無いのですから、『コントロールタイヤ』を履けないのは仕方が無いと思
います。
しかし、「GRIP」「DRIFT」の仕様が選べないのは納得が行きません。
日本国内未発売の2002東京-ジュネーブ版も含めて【GTコンセプト】の難易度選択は「Beginner」と
「Professional」の2種類しかなく、クルマの仕様が「GRIP」オンリーなので、実車で走り込んでいる人なら
初プレイで「Professional」を全制覇できてしまうでしょう。
これでは、車種数が少ないことも災いして、余りにもヤリコミ要素が希薄であると言わざるを得ませ
ん。
「ステアリングアシスト」に「Simulation」がないこともあって、全体的に難度が低過ぎるように思いま
す。
×:ステアリングアシストモード選択に「シミュレーション」がありません。
×:本作は単なる派生バージョンで、メインは【GT3】だというのは承知しているのですが、それでも登
場車輌とコースは少な過ぎます。
ターマックでのドリフト走行の楽しさにハマらないと飽きるのが早いでしょう。
×:トヨタのコンセプトカー『pod』はハンドルコントローラー非対応でないとネ。
コントロール・バイ・ワイヤなんですから(しかし、フェイルセーフは大丈夫なんだろうか?(笑))
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