松●信者に告ぐ

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松●信者に告ぐ

　　　　　ここからの文章は、私のアトピー性皮膚炎を重篤化させ、あわや失明寸前という状況に

　　　　　追い込んだ某脱ステロイド推奨医院が、webサイト上で公開している

　　　　　「如何にステロイドが恐ろしい悪魔のクスリであり、脱ステロイドだけがアトピー性皮膚炎を治す

　　　　　唯一無二の手段である」

　　　　　という妄言を、極々基礎的な理科知識（義務教育レベル）を用いて論破するものです。

　　　　　当該サイトは、その医院で初診を受ける際に「インターネットは見られるのか？」と聞かれ、

　　　　　「はい」と答えた場合にメモが渡され、そこにアドレスが書かれています

　　　　　（「いいえ」と答えると、文章をプリントされた紙を渡される ← 有償かどうかは忘れました）。

　　　　　今となっては、幾ら「ステロイドを用いた通常の対症療法」に懐疑的になっていたとはいえ、

　　　　　こんなモンに騙された当時の私を、助走を付けてブン殴ってやりたい気持ちになります。

　　　　　冷静なら騙されない低次元な詐話ではありますが、脱ステロイドに惹かれつつある

　　　　　アトピー性皮膚炎患者にとって耐えがたい魅力を放つ文章なのです

　　　　　（素面になって読むとバカバカしい限りですが）。

　　　　　もし、ここを訪れた貴方の友人が、某医院のサイトに洗脳され掛かっているのを見つけたら

　　　　　優しく誘導してあげてください。

　　　　　そんな友人が居ない貴方は、「こんなもん信じるバカが居るのかよ」と　m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰ!　して

　　　　　頂いて結構です。

　　　　　- - では、すたーと！ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

松●信者に告ぐ　vol . 02

＞　革命的アトピー(アレルギー)の根本治療法

・・・自動車用品の燃費向上グッズにも、発案者自身が「革命的」と謳う商品がいっぱいありますが、どれも碌な物ではありません。
　本来、革命的であるか否かを決めるのは、第三者の評価です。

＞　(免疫反応を抑制せずに症状の後始末だけをすれば完治する。)
漢方でアトピー(アレルギー)は必ず治してあげます。
　「漢方によるアトピー(アレルギー)完治の理論と証拠」

・・・ってゆーか、「理論」って何処？
　「証拠」も、自作自演の可能性を否定出来ない治癒患者のレポートだけなのでは？　　幾ら何でも、そんなものが学術的に証拠として有効だと思っているのではないでしょうね？

＞　松●●院　院長　医学博士　松●●●(京都大学卒業、大阪外国語大学中退、京都府立医科大学卒業)

・・・この履歴が順番通りだとすると、結構な高齢で医科大学を卒業したんですね。
　見た処余り高齢ではいようですが、経験は何処で積まれたのでしょうか？

＞　( アレルギーとは環境の汚染異物を体内から排除しようとする高貴な戦いであり、症状が出るということは勝っていることを意味します。

・・・もはや小学生でも知っていそうな基礎知識だと思いますが、アレルギー反応は、ウイルスと蛋白化合物を抗体が誤認することによって発生します。　この蛋白化合物になる化学物質の幾つかが環境の汚染異物なのであって、汚染異物そのものを排除しようとしてアレルギー反応が起こるわけではありません。

　また、アレルギーは免疫反応の暴走です。
　暴走している状態を勝利と称するのであれば、公道を我が物顔で占有する暴走族の存在もまた、モータリゼーションの勝利なのでしょうか（笑）。

＞　アレルギーが治るということは、強大な汚染環境との戦いに負ける、つまり人体の武器であるIgE抗体が自然に作れなくなることであります。

・・・先程と重複しますが、体の中でIgE抗体が作られなくなってしまえば、それはＨＩＶ患者と同じ日和見感染しまくり状態です。　そんな状態になるくらいなら、アトピー性皮膚炎に悩んでいる方がまだマシだと思いますが。

＞　ところが現代医療のアトピーやアレルギ－の全ての治療はステロイドや抗アレルギ－剤や抗ヒスタミン剤を用いてIgE抗体の産生と使用を一時的に抑え、つまり一時休戦するだけですからIgE抗体の産生能力が保持され続け、薬が切れると再び作られ、使用され、戦いが再開されるいたちごっこになり永遠に根治出来ない医者の作った病気になります。

・・・またもや重複しますが、抗ヒスタミン剤も抗アレルギー剤も免疫抑制剤ではなく、IgE抗体の産生と直接関与しません。　逆に言えば、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を使っても、神経が伝達する痒みをブロックするだけで発疹そのものを抑えはしないのです。　ですから、ステロイドなどの免疫抑制剤と違って、薬効がある間にもIgE抗体は製造され続けます。

＞　私の治療法が革命的であるのは、一切免疫を抑制しないで完治させるからであります。漢方は免疫の抑制をせずに症状を楽にし、症状の後始末をしてくれ、最後に戦いは終わりアレルギーも完治します。)

・・・「漢方は体の免疫力を高め、体内に眠るIgE抗体を呼び覚まし」なのでしょう？　だったら、IgE抗体が増えた分、皮膚炎の症状が悪化するのが道理だと思いますが。

＞　<はじめに>
＞　アトピー性皮膚炎（アレルギ－性皮膚炎）の根本治療に深く関わり治療法を確立したと、確信が持てるまで十年近くの月日がかかりました。ステロイドは麻薬にすぎないと分かってから、ステロイドを用いずにアトピーの根本治療が可能になったのは、まず漢方との出会いがありました。

・・・ただ放置しておくだけの行為を治療と称するのは如何なものかと思いますが。

＞　小学校のころに右目に当たった硬球のために鞭打ち症状と右目だけの強度視力障害を併発し、中学の後半ころから偏頭痛で悩まされ未来を長く悲観して生きた時代がありました。その間、名医を訪ねて自分の病気の原因を探ったのですが誰も答えを用意してくれませんでした。
～中略～
　15年間放置したため徐々に頸椎が変形し固定してしまったため、もはや手が付けられないと言うわけです。
～中略～
　岳父が50年ものあいだ漢方薬局をやってきていまして、偏頭痛は必ず漢方で治るから漢方の煎じ薬を飲みなさいと言いました。
　西洋医学しか知らない人間にとっては、漢方薬は胡散臭いインチキ薬だという認識しかありませんでしたが、岳父のすすめる薬だからと渋々飲みました。ところが数カ月もしないうちに起床時に必ず有った偏頭痛が消えているではありませんか。

・・・腰が抜けるほどのモノスゴイ奇跡です。
　だって頚椎が変形して固定してしまったから治し様が無い状態だったんでしょ？
　それが治っちゃったって？
　少なくとも、頚椎の変形が漢方で治るわけがありませんから、頚椎が変形して圧迫刺激を受けたままの神経が全く何の支障も無く機能しているという以外に症状改善の理由が考えられませんよね。　それはもはや漢方薬が効くというレベルを超越していると言わざるを得ません。
　口を尖らせて「そんなもんウソに決まってる」と罵るつもりはありませんが、それは、「奇跡の泉に脚を浸せば、たちどころに半身不随が治癒する」という話と大差がありません。　もし、それで治癒した人が居たとしても、それを以って他の人も同様に完治すると標榜するのは誇大広告なのではないでしょうか。

＞　私にとっては晴天の霹靂でした。　偏頭痛がなければ一日が始まらなかったのですから。　ここで初めて漢方の凄さを身をもって体験したのであります。
　恐らくこの持病の強度の偏頭痛で苦しまなければ医者にもならなかったでしょうし、漢方の出会いもなかったでありましょう。　今思えば幸運の偏頭痛であったわけです。

・・・平然と「幸運の偏頭痛」などと言ってしまう神経に驚きます。
　もし、たった今、たちどころに私のアトピー性皮膚炎が消えてなくなったとしても、「おそらくこの持病の重篤なアトピー性皮膚炎で苦しまなければアトピービジネスに騙されることもなく、こうしてホームページ上で皆様に警告することもなかったでありましょう。　今思えば幸運のアトピー性皮膚炎であったわけです。」などとは口が裂けても言いません。
　この人は本当に偏頭痛で苦しんでいたのでしょうか。

　ひょっとして、処方する漢方薬に保険対象外の生薬類が一つでも含まれていると、その漢方薬全体が保険対象外となることが絡んでいるのでしょうか？
　「漢方薬のおかげで、こうして自由診療でガバガバ儲けることが出来るようになりました。　これも偏頭痛があったればこそ。　今思えば幸運の偏頭痛であったわけです。」てか。

　まぁ、500円で売るべきネオヨジンを2000円で売っているくらいですから、それはあるでしょうね。

＞　さてそれからというもの歩きながら漢方を勉強しました。

・・・何処を「歩きながら」？
　何故「歩きながら」？

　「歩きながら」ではなく、「脱ステロイドという危険な医療行為を続けながら」でしょう。

＞　分からないところは岳父と漢方に通じている薬剤師である妻に尋ねて勉強を続け、さらにアレルギ－や膠原病の独自の治療法を確立することができたのです。
　さらに努力を続け漢方の高貴薬である動物生薬である牛黄と熊胆が慢性肝炎に効くことを明らかにして医学博士の学位を取得できたのであります。（これらについては新たに書物を書く予定です。）

・・・医学博士などという屋号は、何ら能力を証明する物ではありません。
　この点に関しては社会問題摘発漫画『医龍』にも書かれている通りです。

＞　革命的アトピーの根本治療法(症状の後始末だけをすれば完治する。)
　(1) 何故私の治療法が革命的アトピー(アレルギー)治療法になるのか？
　まず私の治療法や考え方が革命的である理由を結論から箇条書きにします。
＞　現在の正統的なアトピーの治療法は免疫を抑えることが全てでありますが、一切免疫を抑えなければ必ず治ることを証明したこと。

・・・免疫が暴走して身体に異常が発生している状態を放置すれば悪化しかしません。
　もしかして遠い将来に治癒する可能性があるのだとしても、酷い炎症で、あたかも因幡の白ウサギのようになっているアトピー性皮膚炎患者の肌は、いとも簡単に日和見感染を起こす虞があり、また、その感染症に対して全く抵抗力を持っていません。　つまり、肌を極めて危険な状態に変えてしまうのです。

＞　従って免疫抑制剤であるステロイドや抗アレルギー剤や抗炎症剤を治療に用いてはならないことを証明したこと。

・・・先へ読み進めば判ることですが、仮説付けているだけで証明はしていません。

＞　痒いときに掻いてはいけないのが現在のアレルギー学会の考え方ですが、掻きたければ掻けば良いという事を証明したこと。

・・・掻くとどうなるかが判っていれば、掻くことを勧めることは有り得ません。
　「掻きたければ掻けば良い」という発言は、掻くことの弊害が理解できていないか、あるいは掻くことによって症状を重篤化させ、ステロイド離脱を途中で挫折するように仕向けているか、のいずれかだと考えられます。

　なお、言うまでもありませんが、掻けば皮膚のバリア層の状態が悪化します。
　炎症を促進するばかりでなく、付着物に対して更に過敏となりますから、掻かずに済むのであれば、絶対に掻くべきではありません。

＞　食事制限は一切する必要は無いことを証明したこと。

・・・アレルギー反応が非常に強いアレルゲンを摂取すると、最悪の場合、ショック症状を起こして死ぬことさえあります。　
　たしかに、大人のアトピー性皮膚炎などは、リモデリングが発生要因のひとつになっていることがあり、食事制限の効かない（あるいは意味が無い）患者も少なくありません。　ですが、それを捉えて、「食事制限は一切する必要は無い」とは極論も極まり過ぎです。
　食事制限を安易に中断することは極めて危険です。

＞　皮膚を乾燥させない為に保湿剤を用いる必要の無いことを証明したこと。

・・・アトピー性皮膚炎患者の皮膚はバリア機能が失われていることが多く、そのまま放置すると雑菌に対して日和見感染を起こし易くなります。　この対策として、保湿剤などを用いることは必要な処置です。
　ただし、健常な皮膚に対して、保湿機能のある外用剤（化粧品も含む）を連用すると、皮膚が廃用症候群を引き起こして乾燥肌になってしまうことがあります。
　アトピー性皮膚炎に保湿などのスキンケアは必須ですが、健常な肌には使わないほうが良いのです。

＞　治療しなくても放置すれば治ることを証明したこと。(ただしアトピーの合併症であるブドウ球菌感染症とヘルペス感染症だけが本当の医療の対象になることを証明したこと。　さらに感染症を防ぐには創傷をいかに早く治さなければならないかを証明したこと。)

・・・アトピー性皮膚炎は、糖尿病などの慢性疾患と同じで、基本的に医療で治るものではありません。
　しかし、糖尿病が医療を必要とするのと同じように、アトピー性皮膚炎も医療を必要とするのです。

＞　アトピーは人間が作り出した人工化学物質と戦っていることを証明したこと。

・・・皮膚が付着物に対して反応しているアトピー性皮膚炎でなく、食事で摂取した物質に対して反応しているアトピー性皮膚炎であっても、それは蛋白化合物をウイルスと誤認してアレルギー反応を起こしているに過ぎません。
　人体には、化学結合式を分析して、それが人工のものであるか、天然のものであるかを識別する能力はありません。
　てゆーかさぁ、先の方に「古来から天然の異物に対してアレルギーを起こすことは何も不思議なことではない」って自分で書いてんじゃんよぅ。　彼氏ぃ、しっかりしてよぉ（星乃文緒調 by 君が望む永遠）

＞　アトピーを治すことは結局全てのアレルギーが治ることと同じであることを証明したこと。

・・・蛋白化合物をウイルスと誤認して起こすアレルギー反応そのものがキレイさっぱり消えてなくなるのでない限り、アトピー性皮膚炎が沈静化しても、喘息など他のアレルギー疾患が表面化してしまいます。

＞　してはいけない事はただ一つ、日本に住み続けることである事を証明したこと。(ただ日本に住み続ける限りは人工化学物質との戦いに敗北し共存する以外に無いことを証明したこと。)

・・・化学物質に塗れた生活環境にあるという意味で、日本に住み続けてはいけないというのであれば、かつて後進国と呼ばれていた国々の工業地帯はもっと化学物質塗れですよ。
　私が観光でエジプトを訪れた際に、カイロにあるビルの展望台に上がりましたが、吐くほどに空気が臭く、スモッグで周囲が霞んでいました。
　日本にさえ住まなきゃイイなんて、無知も程度問題だと思いますが。

＞　アトピーを治すのは体質を変えるということではなく、戦いに負けることを証明したこと。(体質などというのは、元来定義不可能であり、変えるなどという事はできるものではないことを証明したこと。)

・・・そりゃまぁ、アトピー性皮膚炎患者が行き着く最悪の事態は感染症に因る死ですから、完全に敗北して人が死んでしまえば、アトピー性皮膚炎は治るでしょうよ。

　それと、「体質などというのは、元来定義不可能であり、変えるなどという事はできるものではない」は、非常におかしな文章です。
　たしかに、太り易い体質を太り難い体質に変えることはできません。
　しかし、太り易い体質とは、基礎代謝＋運動消費量以上に摂取した糖質が脂肪として蓄えられ易い体質という定義ができます。
　何をもって体質が定義不可能だと見做すのでしょう？
　彼は、その肝心の点に何も触れていないのです。

＞　アトピーは制御するものでもなく、一生付き合っていくものでもなく、完治できるということを証明したこと。

・・・一介の町医者如きが現代医学の常識を根底から否定するってスゴイ。

＞　アトピーの治療の99％が医者の作った医原病や薬の作った薬害病であることを証明したこと。

・・・論旨は理解可能ですが、もう少し日本語を勉強した方が良いと思います。
　「アトピー（性皮膚炎）の99％が医者の作った医原病や薬の作った薬害病で～以下同文」ですね。
　これに関して、アトピービジネス関連の事業者は異口同音です。
　誰も彼もが、ステロイドさえ無ければアトピーは無かったと断言して憚りません。
　彼らはインスリンを射つから糖尿病になるとか、人工透析をするから腎不全になるとでも思っているのでしょうか？

＞　あらゆるアレルギーの権威ある書物を読んでみて共通することは、まず深く考えずに勝手にアレルギーそのものがはなから否定的に捉えられていることであります。

・・・アレルギーに関する権威ある書物を全て読み尽くしたわけではありませんが、それでも、未だかつてアレルギー反応を根本から否定している医学書に出会ったことはありません。　確かにアレルギー反応は歓迎されるべき症状ではありません。　しかし、子孫の多様性に因って種を進化させなくてはならない遺伝子にとって、体内のシステム全てに規程してしまうことはできません（種の多様性が制限されるため）。　したがって、アレルギー反応はヒトが進化するためについて回る宿命だと捉えるべきなのです。

＞　何故このように先入観的にアレルギーが有害だと決め付けらてしまったのでしょうか？　

・・・それは有害な結果を起こす仕組みを「アレルギー」と命名したからです。
　この質疑は、「何故先入観的に悪の軍団が有害だと決め付けられてしまったのでしょうか？」と問うのと同じくらい無意味です。

＞　その根拠は幾つかあります。　アレルギーの研究の歴史を見ますと、普通の人間の生活では決して起こり得ない不自然な実験、例えばイソギンチャクの毒素を犬に注射したり、牛の血清を兎に注射するなどの実験からアレルギーの研究が始まっています。　このような実験結果は異常でないはずはないのです。最悪の場合は死に至るような悪い結果が出るものですから、異物の入れ方にかかわらず、どんな異物が人体に入ってもそれを排除しようとする反応(アレルギー) は全て悪いものだという印象を植え付けました。　

・・・は？
　体内に侵入した異物を排除する働きは、普通「免疫反応」と呼びませんか？

　こんてぃにゅう　Ｔｏ　vol　. 03