基督暦2022年10月10日 クルマ雑学へ追加
Q : 軽自動車の何がダメなのか?
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A : まず、トレッドの狭さに対して重心が高すぎて、かつ、側面積が大きいので横風の影響を受け易く
簡単に横転する。
最近はS660(既に廃盤)とコペンを除く殆ど全ての軽自動車は異常に背が高く、旋回中に強い横風
を受ければ簡単に横転するし、仮に横風を受けなくても狭いトレッドと高い重心だけでもヤバくて下り坂
の旋回制動でも転倒する。
なるべく転倒しないように純正状態のタイヤもブレーキもチープを極めているが ( 良く喰うタイヤも良
く効くブレーキも軽自動車の横転リスクを高くする )、そのおかげで制動能力は最低基準未満だし、危
険をハンドル操作で逃げることも叶わない ( 自動車雑誌が軽自動車でのエルクテストを行わないのは
横転するからだ )。
対歩行者衝突被害軽減は、最低最悪で、歩行者や自転車を轢いた場合は、被害者の頭部がフロン
トガラスに直撃するので重篤な被害が回避できない。 クーペやセダンならば、歩行者や自転車搭乗
員の頭部をボンネットで受け止めることが叶うが、軽自動車には無理。
対衝突安全性も論外を極める。 衝突安全性能の評価は重ければ重いほど不利なので、軽い軽自
動車 ( いうても昔の基準でいえば重すぎるくらいに重いが ) は高得点が得られる。 しかし、実際に事
故れば、軽自動車同士ならワンチャンあっても、対普通自動車なら軽自動車はブリキの棺桶未満だ。
…… ただし、後部座席をクラッシャブルエリアと捉えて、ツーシーター(二座)として使うなら対追突安
全性は高く評価できる。
私の友人は母親を助手席に乗せて運転中にトラックから追突されて宙を舞い、前に停まっていたトヨ
タ・クラウンに追突するというビリヤード事故に遭遇したが軽傷だった。 理由は後部座席の空間が完
全に消失したことによる運動エネルギーの減衰だ。 運転席から振り返れば其処にリアのハッチが在
ったんだそうな。 後部座席に誰か座っていたら踏み潰したトマトになっていただろうというおっかない
話だ。
※ 解説
エルクテスト = 突然目の前に現れた障害物をハンドル操作で回避できるか、またその後素早く元の
レーンに戻り対向車との衝突も避けられるかをテストします。
クラッシャブルエリア = 潰れることで運動エネルギーを吸収して事故の衝撃を吸収する仕組み。
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