松●信者に告ぐ

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松●信者に告ぐ

　　　　　ここからの文章は、私のアトピー性皮膚炎を重篤化させ、あわや失明寸前という状況に

　　　　　追い込んだ某脱ステロイド推奨医院が、webサイト上で公開している

　　　　　「如何にステロイドが恐ろしい悪魔のクスリであり、脱ステロイドだけがアトピー性皮膚炎を治す

　　　　　唯一無二の手段である」

　　　　　という妄言を、極々基礎的な理科知識（義務教育レベル）を用いて論破するものです。

　　　　　当該サイトは、その医院で初診を受ける際に「インターネットは見られるのか？」と聞かれ、

　　　　　「はい」と答えた場合にメモが渡され、そこにアドレスが書かれています

　　　　　（「いいえ」と答えると、文章をプリントされた紙を渡される ← 有償かどうかは忘れました）。

　　　　　今となっては、幾ら「ステロイドを用いた通常の対症療法」に懐疑的になっていたとはいえ、

　　　　　こんなモンに騙された当時の私を、助走を付けてブン殴ってやりたい気持ちになります。

　　　　　冷静なら騙されない低次元な詐話ではありますが、脱ステロイドに惹かれつつある

　　　　　アトピー性皮膚炎患者にとって耐えがたい魅力を放つ文章なのです

　　　　　（素面になって読むとバカバカしい限りですが）。

　　　　　もし、ここを訪れた貴方の友人が、某医院のサイトに洗脳され掛かっているのを見つけたら

　　　　　優しく誘導してあげてください。

　　　　　そんな友人が居ない貴方は、「こんなもん信じるバカが居るのかよ」と　m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰ!　して

　　　　　頂いて結構です。

　　　　　- - では、すたーと！ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

松●信者に告ぐ　vol . 04

＞　ただアレルギーの場合は、悠長に的外れな研究が続けられるのは、アレルギーによって排除される異物は、少なくとも当面人の命を奪うものではないからです。

・・・私たちアトピービジネス被害者に言わせてもらえば、アトピービジネスが告訴されることもなく被害者を増やしながらのうのうと続けていられるのは、アトピー性皮膚炎によって死亡する人が極めて稀であり、また、重篤化してからも強いステロイド剤（内服剤を含む）で元に戻れる可能性が高いからです。
　しかも、彼の治療法においては「何もしない」ことを最初に明示しており、医療行為をしていない者を医療事故の責任者として訴えることはできません。
　恐ろしいほどに巧妙な手口です。

＞　ここで考え方をまるっきりかえて、コペルニクス的転回をすればアレルギーに対する治療法も極めて簡単なものになるわけです。これを世界で初めて考え出し行ったのは私なのであります。

・・・放置することを治療だと謳うのは、たしかにコペルニクス的発想の転換だと思います。

＞　まさに天動説を地動説に変えた革命的なコペルニクスの考え方と同じく、私の考え方は革命的なのであります。

・・・そういえば昔、私の母が自分のことを美人だと言っていりました。
　何故そんなことを言うのかと尋ねたら、「自分で言わなきゃ誰も言ってくれないから」と返されました。
　ま、そーゆーレベルでなら、「革命的」と謳ってもイイかも知れません。。

＞　まず第一に、アレルギー反応は正しい。

・・・う～ん、ま、そうかな。

＞　第二に人間の頭脳が作り出した有害な化学物質がアレルゲンであること。

・・・これは間違いですね。　　天然の物質でもアレルゲンに成りますよ。

＞　第三に、従って絶対にアレルギーの免疫を抑制してはいけないこと。

・・・「従って」って。
　第一の「アレルギー反応は正しい」という前提に対して「従って絶対にアレルギーの免疫を抑制してはいけない」というのであれば、理論の飛躍はあるものの理論展開として不条理ではありません。
　しかし、「人間の頭脳が作り出した有害な化学物質がアレルゲンである」ことは「従って絶対にアレルギーの免疫を抑制してはいけない」に繋がりませんよ。
　第二と第三が逆なのではありませんか？

＞　第四に、免疫反応の結果生じた症状の後始末だけをすれば良いこと。
第五に、IgE抗体が使われる免疫反応の戦いは必ず負けるわけですが、つまり環境と平和的に共存できることになるわけですから勝つことになります。

・・・松●理論が首尾一貫しておかしいのは、何故「免疫反応の戦いは必ず負ける」のかが説明されていない点にあります。
統計的な裏付けもありません。

＞　この五番目の考え方が私の提唱している後天的免疫寛容(麻痺)であります。　もっと的確には後天的免疫敗北と言った方が良いかもしれません。　つまり負けて勝つという高等戦術であります。

・・・人対人の戦いであっても、「負けて勝つ」という戦術は、自分が負けることによって相手を社会的不利に陥れることが出来るなどの伏線が引いてある場合にのみ成立します。　ただ単に負けることは、どう転んでも勝利には繋がりません。

＞　私の治療は、何故全ての人に対してアレルギーを完治させる理論に成り得るかというと、どんな戦いも全戦全敗という結果を目指しているからであります。

・・・百万歩譲って、戦いに負けるとアトピーが完治するという荒唐無稽な理屈が正しいと仮定しても、「全ての人に対してアレルギーを完治させる理論に成り得る」ためには、「どんな戦いも確実に全戦全敗という結果」に出来なくてはなりません。　「目指す」だけでは駄目なのです。

＞　これほど簡単な勝利はないからです。　つまり、初めから負けることが勝利であるという奇妙な戦いであるからです。　このように逆説的に聞こえるのは、まさにアレルギーが人間の文明が作り出した病気であるからです。

・・・「逆説的に聞こえる」ことと、「アレルギーが人間の文明が作り出した病気である」ことの間には何の関連性も無いと思われますが。

＞　どんな人でも、こんな戦いは自信を持ってできるわけであります。　私がその司令官であるわけです。

・・・正直言って怒りすら覚えます。　言うに至って、「私がその司令官であるわけです」とは！
アンタは重篤化した私の患部を、診るどころか見ようとすらしなかったじゃないか。
戦況見ないで戦術語る司令官が何処の世界に居るかってーの。

＞　無限の汚染環境を敵に回して、有限である人間が勝てるわけがありません。

・・・私（圭坊）の考え方では、無限の汚染環境に対して、人という種は、適応しようと模索しているのです。
　そして、ランダムなＤＮＡ変化の結果生じた失敗作が新生児に増えているアレルギー疾患患者ということになります。
　もちろん、これも仮説に過ぎませんが。

＞　さらに環境がなければ私達は生き続けることは不可能なのです。
従ってこの戦い(アレルギー)の戦術(治療法)は、相手(汚染環境)を倒そうとするのではなくて、傷ついた味方の兵士(皮膚)をいたわることです。　つまり皮膚が傷つけば免疫を抑制せずに出きる限り早く皮膚の傷を治し、そこに増殖する細菌が増えないようにすること、喘息であれば免疫を抑制せずに呼吸を楽にしてあげること、鼻炎であれば免疫を抑制せずに鼻水・鼻詰まりを取ってあげることであります。

・・・たとえ掻かなくとも、皮膚炎の発現し続ける箇所は傷付いた状態と大差なく暴露されており、菌などに対して無抵抗です（そもそも暴走したアレルギー反応は、菌などに対する抵抗能力を喪失しています）。
　これをそのままにして殺菌剤や抗生物質で対処することは、耐性菌の問題が懸念され、極めて危険です。
　また、ヨウ素系などの殺菌剤には強い刺激性があり、痒みを増大させるなど皮膚炎には好ましくない作用がありますので安易に処方すべきではありません。
　アトピービジネスの戦後処理をさせられている皮膚科などでは、ステロイド外用剤で皮膚を健康な状態に近付け、それでも残る発疹や掻き傷に対して安全で低刺激な超酸性水で殺菌するように指導しています。

＞　このような仕事は漢方煎剤の本領とするところであります。

・・・漢方煎剤って症状に直接効くの？

　
＞　以上で私の革命的アレルギー治療法の意味は十分に理解してもらえたことでしょう。

・・・うんにゃ、のっと。

＞　(2) 何故アレルギー性疾患が増加したのか？　
　元来免疫とは生命を脅かす細菌やウイルスなどの人体で増殖する異物に対する感染防御の働きを意味しました。　細菌やウイルスを殺す武器は体の中で作られるIgM やIgG と言われる抗体であります。
一方、アレルギーは世間的には余計な否定的な過剰免疫反応と考えられていますが、私に言わせると免疫の正しい働きの一つであり、微量では生命を脅かさないが、大量では人間に害を与え、人体では増殖できない異物に対する排泄反応、防御反応であり、排泄に用いられる武器はIgE 抗体であります。

・・・「微量では生命を脅かさないが、大量では人間に害を与え、人体では増殖できない異物」ってのは、病院で処方してもらう様々な薬にも当て嵌まります。
　よく知られていることですが、殺菌剤や抗生物質など極一部の薬剤を除き、薬そのものが病気を治すわけではありません。　たとえば胃腸薬は、胃液の分泌を制御したり、胃の動きを活発にしたりして胃の不快な症状を緩和する薬です。　決して胃腸薬が食物を消化しているわけではありません。
　こうした薬は、体全体から見て良い方向に働いても、局所レベルで観察すれば、人体に良い方向に作用しているのか悪い方向に作用しているのか見極めることができません。
　たとえば、胃酸の分泌が足らない人に対しては胃酸の分泌を促進する薬が処方されますが、胃酸過多の人に対しては逆です。　胃酸を出せ、あるいは出すなという作用だけを見て体に良い方向に作用しているか否かの判断は付きません。　胃液の過少に対してどうであるかが分からなければ判断のしようがないのです。　免疫反応の管理を脳が制御しているわけではありませんから、免疫細胞のレベルに於いて胃薬が薬として効いているのか毒として効いているのか判断することはできません。
　つまり、薬物が薬なのか毒なのかを免疫システムは判断できないのです。
　ということは、体内にある異物（化学物質）が薬なのか毒なのか、あるいは何にもならない物なのかの判断すら付かないということです。

　彼の仮説通りに、アレルギーが異物に対する排泄反応、防御反応として働くのであれば、薬を飲んだ際にもアレルギー反応が起こらなければなりません。　なぜなら、免疫システムにとって、薬が異物か、異物で無いかの判断が出来ない以上、薬を飲んだ時にも、薬以外の異物が体内に侵入したときと同じ反応が起こらなくてはならないからです。
　しかし、我々アレルギー疾患を持つ患者が薬を飲んでも、アレルギー症状の悪化はありません。

　この事実が彼の説を否定しています。

＞　食べた異物である化学物質を皮膚から排泄する時はアトピ－性皮膚炎、鼻から入ってくる化学物質を排除するときはアレルギー性鼻炎、目から入ってくる化学物質を排除するときはアレルギー性結膜炎、気管支から入ってくる化学物質を排除するときはアレルギー性気管支喘息であります。

・・・化学物質を排除するんじゃなくて、蛋白化合物をウイルスと誤認して攻撃してしまうんですよ。

＞　これらはすべて化学物質から同じように人体を守ろうとする働きであり、

・・・少々クドいようですが、免疫は化学物質から人体を守ろうとする働きではありません。
免疫システムに化学物質と天然物質を識別する能力も、薬と毒を見分ける能力もないのですから。

＞　武器はすべてIgE抗体が用いられ、使われる場所が異なるだけであることが最近明らかにされました。
従ってってこれらの全てのアレルギーを同時に治療するために新しくアレルギー科の標榜が許されたのであります。　文明が進歩するにつれて人間は科学の力によって人間だけに都合の良い便利な人工物質を大量に作りだしました。　現代人の衣食住の生活の場で完全に自然から得られた物は何ひとつとして無いと言っても過言ではありません。

・・・「衣食住の生活の場で完全に自然から得られた物は何ひとつとして無い」なんて過言も甚だし過ぎます。　杜氏が聞いたら怒るよ。

＞　とりわけ人体に取り込まれる水、食物、空気の中に人体にとって異物と認識される化学物質が極めて多く含まれ、それらが無理やり人体に入り込むようになり、人体はこれを排除しようとするのは全く当然のことであり正しい体の働きであります。

・・・化学物質、化学物質と連呼されていますが、人体は何をもって化学物質か否かを区別するのでしょうか？
　我々の体を構成する物質も元素が化学的に結合したものに他なりません。
　人造物をして化学物質だとするのでしょうか？
　だとしても、人の免疫細胞は人造物と天然物を区別する機能を持ち合わせていません。

＞　例えば農薬入りの食べ物を知らず知らずのうちに食べているのですが、食品の中の農薬や抗生物質や添加物を分離して食べなさいと言われたときにこれらの化学物質を食べる人がいるでしょうか？　

・・・・・・いや別に。
　食品の中の農薬や抗生物質や添加物を分離して食べること自体は構わないよ。
　それで毎日摂取する残留農薬や抗生物質、食品添加物の量が基準値を超えてしまうのでない限りね。

　彼が医師免許を持っていないのではないか？と思われるのは、毒にしろ薬にしろ“閾値”というモノがあって、閾値を割った化学物質の摂取は人体に何の影響もない（僅かでも影響が出る値が“閾値”なのでアタリマエ）ということを知らない点にある。
　残留農薬や抗生物質，食品添加物の基準値は、動物実験の閾値に対して100倍の安全率を掛けている。
　したがって、普段に摂取する食品が基準を満たしている限り、健康被害はアリエナイ。
　（一部の中国製食材や加工食品のように基準を満たしていない場合は、健康被害があり得る）

　たしかに、概して医師は薬剤師よりも薬学の知識が劣る傾向があるのは事実だが、閾値云々は薬学以前のレベルの話だよ。
　医師免許を持っていてこんな知識すらないなんて信じられない。

＞　私達はこのような化学物質で調味された食品を喜んで食べているのです。

・・・完全に無農薬（周囲の農薬を使った田んぼがバリアになって虫が飛んでこないというのも抜き）で農作物を育てると、植物自身が農薬様物質を分泌して身を守ろうとするので、農薬を使用した農作物よりも人体への毒性は増すんだよ？　知らないの？

　それに、食品添加物なしで食物を流通させようとしたら、流通コストが莫大になって、家計が破綻しちゃうよ。

＞　このような化学物質は、勿論生理的には腎臓で処理されると尿となり、肝臓で処理されると糞となって体外に排泄されるわけですが、

・・・は？
　糞は、栄養を搾り取った食物のカスが半分。　食物の栄養素で増えた各種の菌が半分。　ですけど。

＞　あまりに多くの化学物質は腎臓、肝臓で処理できずに最後の手段である免疫によって処理されるわけです。　そしてわざわざ正常な皮膚を破って、これらの異物を排除しようとするときに見られる症状をアトピー性皮膚炎と呼んでいるわけです。　

・・・後でも述べますが、
① 化学物質自体はアレルゲンになれません。
　ですから、体内で化学物質が蛋白と結び付かない限り、化学物質がウイルス擬似物質として免疫に排除される可能性はありません。
② アトピー性皮膚炎の発疹は食物として取り込んだ異物を排除しようとしているわけではありません。
もし発疹が食物として取り込んだ異物を排除する機能を有しているのであれば、アトピー性皮膚でない人は異物の処理能力が不足してしまいます。　結果、健常な人よりもアトピー性皮膚炎患者の方が健康になってしまいます。

＞　このような働きを過剰反応と言えるでしょうか？　この時、化学物質は単独では小さすぎて蛋白から構成されている免疫系に認識されないために、体内の蛋白と結びついて始めて異物と認識されて免疫の働きが発動されるわけです。

・・・ええーっ！
　化学物質が体内で蛋白質と結び付いて擬似ウイルスに変態するって？
　体内の何処で？
　消化器官内なら糞になって排出されちゃいますから、血液中や細胞内の何処かですよね？
　だったら、体細胞を構成している蛋白質と結び付いて擬似ウイルスに変態する可能性もあるよね。
　粘液システムが蛋白合成物と元の蛋白質とを識別できるのであれば、そもそも食物アレルゲンなんてないハズだもの。
　ということは、化学物質が体細胞を構成している蛋白質と結び付いて擬似ウイルスに変態した場合、免疫システムが体を破壊しちゃうんじゃないの？
　たしかにそういう病気もあるけど（『劇症溶連菌感染症』や、彼の「得意分野」である『リウマチ』など）・・・アトピー性皮膚炎は違うでしょ。

＞　従って蛋白と結びつきやすい化学物質は抗原になりやすいわけです。

・・・それはそうだけど、体内で蛋白と化学物質が合成されるわけではありませんよ。

こんてぃにゅう　To　vol . 05