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オイル及びオイル添加剤
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【問】ところで、FCやFDのロータリーエンジンって技術者が鉱物油を推奨していたんですってね。
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【答】 ウソ。
ロータリーエンジンは、アペックスシールの潤滑が難しいため、燃焼室の壁に小さな穴が開けてあり、
そこからエンジンの稼動状態に応じて少量のエンジンオイルが吐出します。
この燃焼室に入ったエンジンオイルは、一部はアペックスシールを潤滑しますが、残りは燃焼熱に曝
されて酸化、あるいは混合気と一緒に燃えてしまいます。
燃焼熱に曝されて酸化したオイルが煤や固体炭化物などの燃料酸化物と更に酸化縮合するとスラッ
ジが生成します。
レシプロエンジンの場合は、シリンダー側壁面に付着したスラッジがピストンリングで掻き落とされま
す。 しかし、ロータリーエンジンの場合は、二葉エピコロイド曲線に沿って燃焼室壁面をなぞるアペ
ックスシールがぐるりと一周して元の場所に戻ってくるため、スラッジを掻き落とすということができませ
ん。
したがって、ロータリーエンジン用のオイルに求められる性能のひとつに「熱酸化し難い」ということが
挙げられます。
ベースオイルを高性能化し難い鉱物油は、性能を嵩上げするために(化学合成油に用いられるのと
は異なる)添加剤を用います。 この添加剤の一部が熱に弱くスラッジを生成し易いため、ロータリー
エンジンに鉱物油は向かないのです。
それが何より証拠には、ロータリーエンジンに強いチューニングショップがショップオリジナルとして販
売しているロータリーエンジン専用オイルは、スラッジに成り易い増粘剤(ポリマー)を使っていないこと
を謳った100%化学合成油です。
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