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サスペンション

なぜサスペンションスプリングが柔らかいとトラクションが向上するのか?
【問】 殆どのクルマ関連サイトにおいて、さもそれが当然のように、「サスペンションスプリングが柔らか い(正しくは「サスペンションスプリングが作用するホイールレートが低い」)とトラクションが向上する」と 書かれていますが、(質量の偏りを除いて)荷重移動はバネレートに依存しないんですよね?
 荷重移動量が同じなら発生する摩擦力も同じなのではありませんか?
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【答】 そうです。
 鏡のように平滑な理想路面であれば、サスペンションスプリングの硬さとトラクションは関係がありま せん。
 しかし、実際の路面は細かな凹凸やうねり(アンジュレーション)がイッパイあります。
 柔らかいバネは、これら凹凸やうねりをいなします。

 少し具体的な話をしましょう。
 ガチガチのサスキットを組んだ走り屋仕様のクルマが、公道を走行中にヒョコヒョコを上下しているの を目にしたことがあると思います。
 アレは、路面の凹凸やうねりに煽られて車体が上下しているのですが、当然のことながら、その間に タイヤの接地圧がめまぐるしく変化します。
 接地圧がめまぐるしく変化するタイヤの限界は、接地圧が低くなった瞬間の摩擦力によって決まって しまいます。

 一方、柔らかいスプリングを組んだクルマは、路面の凹凸やうねりをいなすので、車体がヒョコヒョコ 揺れることなく安定して走行できます。
 この時、タイヤの接地圧は(幾らかは変化しますが)変化の幅が小さいので、摩擦力が安定していま す。

 サーキットは、公道と比べモノにならないほど凹凸やうねりが少ないのですが、「全く無い」ワケではあ りません。

 したがって、サーキット仕様は、バネを相当に硬くしても(少なくとも接地圧変化の点においては)弊害 が少ないのですが、それでもウェットコンディションでは接地圧の変化を嫌って柔らかいバネレートを選 択する傾向があるのです。

 もちろん、公道を走る仕様において、ガチガチのサスペンションは、百害あって一理ありません。


 〜以上、【荷重移動】荷重移動についてもう少しだけ詳しい話 003 「ガチガチの功罪」 と内容がカブ ってしまいましたが、簡単に説明させていただきました。


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