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トランスファー

ビスカスの構造
【問】ビスカスカップリング式差動制限装置付デファレンシャルの構造はどうなっているのでしょう か?  友人曰く、「ビスカスは、左右のドライブシャフトの間に取り付けられて回転差を制限している」 とのことですが、それは何となく無理っぽいように思うのですが…
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【答】そりゃぁ無理ですよ。
 左右のドライブシャフト(以下の図では“アクスルシャフト”)の間ということは、向かい合ったサイドギア 同士の間ということですからね。
 もし、その場所にビスカスカップリングを収めようと思ったら、デフピニオンギアがデフケースに収まり 切らない位巨大になってしまいますよ。

 
 ↑差動制限装置を持たないデフ(オープンデフ)の断面図
 向かい合ったサイドギア同士の隙間を、ビスカスカップリングが収まるほど広くすることは、構造的に 不可能。

 では、ビスカスカップリングはデフケースの何処に収められているのでしょうか?
 答えは「サイドギアの外側」。
 つまり、ビスカスカップリングは、左右ドライブシャフトの回転差を直接制限しているわけではないので す。
 では、どうやって左右ドライビングシャフトの回転差を制限しているのか?
 そのヒントは、デフケースとドライビングシャフトとの回転差にあります。
 左右のドライビングシャフト間に回転差が無い場合、ドライビングシャフトとデフケースは同じ速度で回 転しています。  ところが、左右のドライビングシャフト間に回転差が生じた場合、どちらのドライブシ ャフトもデフケースと同じ回転速度では無くなります。
 つまり、一方のドライブシャフトとデフケースの回転差を制限すれば、結果として左右のドライビングシ ャフト間に生じた回転差を制限することが出来るのです。
 というわけで、↓ビスカスカップリング式差動制限装置を収めたデフの断面図です。
 
 ↑ご覧の通り、ビスカスカップリングのインナープレートは、片方のドライブシャフトへ構造的に固定さ れ、ビスカスカップリングのアウタープレートは、デフケースへ構造的に固定されています。  そして、 そのドライブシャフトとデフケースの回転差を制限しているのです。


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