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サスペンション

前後ロール比を変更した際の理論と現実
【問】フロントサスペンションを硬くするとアンダー/リアサスペンションを硬くするとオーバー/
   フロントサスペンションを柔かくするとオーバー/リアサスペンションを柔かくするとアンダー/
   って言うけど全然違う結果に成った。 だから理論は嘘。

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【答】車輌運動工学に於いて、前後のロール剛性比の変化がステア特性に及ぼす影響と云うのは、車 輌全体のロール剛性を一定に保っていることが前提になっています。

 つまり、4輪のホイールレートがそれぞれ2kg/mmである車輌のフロントを1.5kg/mmに下げる場合、リ アを2.5kg/mmに上げて前後の合計レートを4kg/mmに保ち、その状態と前後共2kg/mmずつであった時 と比較するのです。

 ところが、アマチュアドライバーがサスセッティングを変更する場合、往々にしてフロントを1.5kg/mmに 下げるだけの状態と前後共2kg/mmずつであった時と比較して、ステア特性の変化を語ろうとしてしま いがちです。

 この場合、前後の合計レートは3.5kg/mmになっていますから、同じ横Gでもロール量が変化していま います。
 ロール量が変化した場合、タイヤのアライメント変化量も異なってきます。
 市販車の多くは、安全上の配慮から、ロール量の増大に伴ってアンダーステア傾向を示すように設 計されていますから、

 [ フロントサスペンションを柔かくすることによって生じるオーバーステア特性化 ]

     が

 [ ロール量の増大に伴って生じるアンダーステア特性化 ]

     に相殺されることになります。

 他にも理由はあると思いますが、基本的に上記の理由に拠り、アマチュアドライバーのサスセッティン グが理論通りのステア特性変化にならないのだとお考えください。


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