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正しいステロイド治療法
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【問】 ステロイド外用剤を塗布しても痒みが治まりません。 ステロイドの効き難い体質なのでしょう
か?
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【答】 たしかにステロイド外用剤の効き難い体質の方もいらっしゃいます。
ですが、ステロイド外用剤の怖さを刷り込まれた所為で、十分な強さのステロイド外用剤を必要十分
な量、塗れていない事に起因している人も少なく無いらしいです。
ステロイド剤は消炎作用に因って皮膚炎の症状を緩和します。
それは火事の際の消火活動に似ています。
布団から火が出ているのに、コップで水をかけて火を消そうとする人は居ませんよね?
それと同じで、ステロイド外用剤も不十分な強さの弱い薬を、怖々少量塗っていては消炎できなくて当
たり前です。
信頼のおける皮膚科医に相談して適切な薬を処方して貰いましょう。
そして、頂いた薬を指示通りに塗布するのです。
患者の勝手な判断で塗布量を増減してはいけません。
それは「わしの体の事は、わしが一番良く知っとるわい」と言って医者の言う事を聞かない頑固爺と同
じですからね。
なお、ステロイド外用剤の主な効用は消炎効果です。
炎症を沈静化することで痒みが収まりますので、抗ヒスタミン系や痒覚麻痺薬などの痒みに直接効く
塗り薬に比べると、沈痒効果の即効性が劣ります。
風呂上りなどで劇症化した痒みを抑えるのなら、ステロイド外用剤単体の使用で炎症が治まるまで待
つだけでなく、他の沈痒効果の高い薬を併用した方が賢いと思いますよ。
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