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内燃工学
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【問】 デトネーションって何?
ノッキングと違うの?
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【答】 雑誌の記述が間違っている所為で混同されていますが、デトネーションとノッキングは違います。
ノッキングについては別項を参照して下さい。
ここではデトネーションにのみ触れておきます。
デトネーションとは、高温高圧下にある混合気の中を衝撃波が通ると、そのエネルギーを起因として
燃焼が発生する現象の事です。
したがって、普通に稼動しているエンジンには衝撃波がありませんので、デトネーションは起こりませ
ん。
ただし、スパークノックやディーゼルノックが起こりますと、正圧波が衝撃波として発生します。
この衝撃波がデトネーションを起こす可能性は十分に高く、ノッキングに因って生じるエンジンの破損
を重篤な物にしてしまう恐れがあります。
★なお、過早着火のことを『デトネーション』と称する専門家も少なからず居ます。
彼が正しい正しくないという問題ではなく、予め過早着火と同じ現象の例を挙げておいて、其れに対し
てデトネーションという言葉を使うのであれば何ら問題はありません。
ただし、何の説明も無く『デトネーション』という言葉を使うのであれば、物理現象してのデトネーション
と捉えられてしうまうため、内燃機関の用語として適切ではなくなってしまいます。
まぁ、ガソリンエンジンに関する記事で『デトネーション』という言葉が出てきた場合、十中八九ノッキン
グとの混同か、或いは過早着火の意味ですので、そう捉えて置けば良いでしょう。
(しかし、こういう表現って何か規格のような物は無いのでしょうか? 曖昧模糊としていて困ることが少
なくないんですけど・・・)
★ちなみに、国語辞典に拠ると detonation : 「化学反応が急激に進む結果、圧力が異常に高まり音
(光・熱)を伴なって破壊作用を起こすこと」 とあります。
語彙に従うのであれば、ノッキングの意味で使う方が解釈として正しそうですね。
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