更新の際に構造を変える事があります。 構造を変えるとアドレスが一から再配分されますので
ブックマーク等でお気に入りのページに飛んだ際に、目的と違うページが表示されることがあります。
その場合は画面一番下の [ TOP ] からトップページへ移動して、トップページから
目的のページへ移動してください。 お手数ですがよろしくお願いいたします。
ブレーキ
|
【問】 リザーブタンク内のブレーキ液が減っているのですが、足すの?
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
【答】 原則として、ブレーキ液は補充しないものです。
機構上に不具合が無いにも拘わらず、リザーブタンク内の液面が下がるのはブレーキパッドが磨耗
しているからに他なりません。
ブレーキパッドが磨耗して厚さが減ると、その分だけキャリパーのピストンが突出します。
ピストンが突出した分だけキャリパーのシリンダー内に流れ込むブレーキフリュードの量が増えます
ので、リザーブタンク内の液面が下がるのですね。
減ったパッドを交換すれば、リザーブタンク内の液面は元に戻りますから、液面が下がったからと言
って補充する必要は無いのです。
でも、車種に拠ってはリザーブタンクの容量の設定が適正で無く、パッドの磨耗量が許容限度内にあ
るにも拘わらず、液面が著しく低下して液面警告センサが作動してしまう事があります。
液面警告センサが作動したところで、メーターパネル内の警告灯が点くだけですが、そこから更にブ
レーキパッドが減るとマスターシリンダーがエアを噛みかねません。
この場合に限り、センサが作動しない程度にブレーキ液を補充しても構いません。
ただし、補充した後でブレーキパッドを交換すると、キャリパーのピストンを戻した際にリザーブタンク
からブレーキ液が溢れ出す恐れがありますので注意して下さい。
また、ブレーキパッドの残量が十分にあるにも拘わらずブレーキのリザーブタンクの液面が下がって
しまうのなら、配管の何処かから漏れている恐れがあります。
漏れている箇所が判明しても修理し難い(人命に関わる事だけに素人修理は避けたい)ので、躊躇し
ないでプロの手に委ねましょう。
尚、念のため記しておきますが、ブレーキ液はメンテナンスフリーではありません。
空気中の水分が混入した際に、もし、水滴となってブレーキ液内に存在するのであれば、僅か10
0℃で水滴が沸騰して泡が発生してしまいます。
ブレーキ液に泡が混ざると、制動時に泡が油圧で押し潰されます。
この「泡が押し潰された事に因って生じる体積変化」がブレーキ液の移動量を食ってしまいますので、
ブレーキペダルを多く踏み込まないとブレーキの油圧が上がらなくなります。
(この現象を『ベーパーロック』と称します)
それを防ぐためにブレーキ液は親水性になっており、混入した水分と混ざって水滴を作らないように
なっています。
しかし、混入した水分と混ざると言う事は、時間の経過と共に水分の含有量が増えると言う事でもあ
ります。
当然、水分の含有量が増えれば沸点が下がってしまいます。
沸点が下がれば、結局、ブレーキ液が沸騰する危険性が大きくなってしまいます。
ハードな制動を繰り返した時にブレーキ液が沸騰して泡が発生してしまいますので、走り屋なら最低1
年毎。
一般ドライバーでも車検毎に交換するように心がけましょう。
補充ではなく交換、これがブレーキ液のメンテナンスです。
|
|
|
|