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ドライヴィング理論
フェイントモーションでドヒャーってリアが出るのはどう言う理屈?
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【問】フェイントモーションでドヒャーってリアが出るのはどう言う理屈?
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【答】時速ゼロで旋回するクルマの旋回中心は、後輪軸の延長線上にあり、増速するにつれて、クルマ
の進行方向へ移動します。
リアタイヤの横滑り角が増えるにつれて前へ移動しますので、高速で転舵すると旋回中心が重心の
真横よりも進行方向へ来ます。
この時、慣性質量の向きは前輪軸中心よりも外側を向いています。
この状態から一気に逆方向へ転舵するとフロントタイヤに大きな旋回抵抗が発生します。
この旋回抵抗と、先程まで前輪軸外側に向かっていた慣性質量によって、クルマへヨー角運動を加
速する力が作用します。
その所為で、アンダーステア傾向が相殺され、度合いに拠っては一気にテールブレイクしてしまうので
す。
要するに、FF車のタックインと同じ理屈です(※)。
逆に言うと、FF車のタックインと同様に、リアタイヤの横滑り角が小さい低速域でフェイントモーション
を掛けても殆ど効果はありません。
効果があるような気がするだけです。
(ダートやウエットなど滑り易い路面では、比較的低い速度でリアタイヤに大きな横滑り角が生じます
ので、低速でもフェイントモーションでヨー角加速が起こります)
※ 拙稿【(12) タックインについて】をご参照下さい。
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